マンション購入を検討していると、
「マンションは管理を買え」
という言葉を聞くことがあります。
でも、初めてマンションを購入する方からすると、
「管理って、管理会社のことでしょ?」
「立地や価格、間取りの方が重要じゃないの?」
と思われるかもしれません。
もちろん、立地や価格、間取りはとても大切です。
ただ、マンションは戸建てと違い、購入した自分の部屋だけで完結する不動産ではありません。
エントランス、廊下、エレベーター、屋上、外壁、給排水設備など、建物の多くを他の区分所有者と共同で維持していくことになります。
だからこそ、**「そのマンションがこれまでどう管理され、これからどう維持されていくのか」**も、購入前に考えておきたいポイントです。
「管理が良いマンション」って何を見る?
マンションのエントランスや廊下がきれいだからといって、それだけで「管理が良い」とは限りません。
購入を検討する際には、例えば次のような点があります。
管理組合がきちんと運営されているか
管理費・修繕積立金はいくらか
修繕積立金の残高はどうなっているか
管理費・修繕積立金の滞納状況
長期修繕計画が作成・見直しされているか
過去にどのような大規模修繕が行われたか
今後どのような修繕が予定されているか
こうした情報を見ることで、外から建物を見るだけでは分からない部分が見えてきます。
修繕積立金は「安いほどお得」とは限らない
マンションを探していると、
Aマンション 修繕積立金:月8,000円
Bマンション 修繕積立金:月15,000円
なら、Aマンションの方がお得に見えるかもしれません。
しかし、大切なのは現在の金額だけではありません。
マンションは築年数の経過とともに、外壁、防水、鉄部、設備など、さまざまな修繕が必要になります。
そのため、
「将来必要になる修繕に対して、必要なお金を計画的に準備できているか」
という視点で考える必要があります。
今の修繕積立金が安くても、将来的な値上げや一時金の徴収が予定されている場合もあります。
逆に、毎月の負担が多少高くても、将来の修繕を見据えて計画的に積み立てているマンションもあります。
つまり、金額だけを比較して「高い・安い」と判断するのは難しいということです。
購入前に見ておきたい「長期修繕計画」
そこで確認したい資料のひとつが長期修繕計画です。
長期修繕計画を見ると、
「いつ頃」
「どのような修繕を」
「どの程度の費用で」
行うことを想定しているのかが分かります。
さらに、現在の修繕積立金残高や今後の積立計画などと合わせて見ることで、そのマンションが将来の修繕についてどのように考えているのかを判断する材料になります。
中古マンションの場合は、長期修繕計画だけでなく、重要事項調査報告書や管理組合の総会議事録なども参考になります。
ただし「管理が良いマンション」だけでも足りません
ここでもう一つ大切なのが、購入する方自身のお金です。
仮に管理状態の良いマンションだったとしても、
住宅ローン
+管理費
+修繕積立金
+駐車場代
+固定資産税など
を負担した結果、毎月の家計がギリギリになってしまっては、安心して暮らし続けることが難しくなります。
住宅ローンも、金融機関から**「いくら借りられるか」と、自分が「いくらなら無理なく返していけるか」**は別の話です。
マンション購入では、
「購入する方のお金」
と
「購入するマンション」
この両方を見ることが大切だと私は考えています。
マンション購入を「第三者」と一緒に考える
私はこれまで、マンション管理会社で分譲マンションの管理実務に携わり、現在はマンション大規模修繕工事の施工管理として、実際のマンションの維持・修繕に携わっています。
また、FPとしてライフプランや住宅購入に関する相談にも対応してきました。
マンションを**「管理する側」「お金の面から考える側」「実際に修繕する側」**という異なる立場から見てきた経験を活かし、現在はマンション購入について第三者の立場からご相談をお受けしています。
「自分はいくらくらいのマンションなら無理なく購入できる?」
「このマンションの修繕積立金はどう考えればいい?」
「長期修繕計画をもらったけど、どこを見ればいい?」
「この物件、本当に買って大丈夫?」
そんな疑問があれば、お気軽にご相談ください。
「購入する方のお金」と「購入するマンション」の両面から、納得できるマンション購入を一緒に考えます。