会議前や社内共有の直前にPowerPointを見返すと、内容は間違っていないのに「少し読みにくい」と感じることがあります。
その原因は、情報量そのものよりも、1ページの中に結論・説明・補足が同じ強さで置かれていることです。急いで作った資料ほど、見出しの長さ、本文の密度、箇条書きの粒度がページごとにばらつきます。
ここでは、完成原稿を渡す前に3ページだけでも確認したいポイントをまとめます。内容を新しく足すためではなく、読み手が迷わず理解できる並びにするためのチェックです。
1. 各ページの結論を一文で言えるか
まず、各ページについて「このページを読んだ人に何を分かってほしいか」を一文で書きます。
たとえば、
・現状の課題は○○である
・施策Aを進める理由は○○である
・次回までに○○を決めてほしい
のように置きます。
この一文が見出しと合っていない場合、本文に必要以上の情報を入れてしまいやすくなります。見出しを「現状」や「背景」のような短い名詞だけで終わらせず、読み手が受け取る結論が分かる形にすると、資料の流れが追いやすくなります。
2. 箇条書きの一行目で意味が通るか
箇条書きは、行の途中まで読まないと意味が分からないことがあります。特に、前置きが長くて結論が末尾にある文は、短時間で目を通す資料に向きません。
「何をするか」または「何が起きているか」を行のはじめに置き、その後に根拠や条件を続けます。数字・日付・固有名詞は、元原稿で確認済みのものだけを使います。確定していない箇所は推測で補わず、確認事項として残すほうが安全です。
3. 強調のルールが一つに決まっているか
太字、色、下線、囲みをすべて使うと、どれが重要なのか分かりにくくなります。
たとえば「結論は濃い文字」「注意点は枠で囲む」「数字は本文と同じ色で太字」のように、役割ごとにルールを一つ決めます。ページごとに強調方法が変わらないだけでも、読み手が重要箇所を探す時間を減らせます。
4. 余白と行間が説明の単位に合っているか
関係の深い情報は近くに、別の話題は少し離して置きます。余白は飾りではなく、「どこまでが一つの説明か」を示すためのものです。
見出しの下、箇条書きの間、注記の前後の余白がそろっているかを確認してください。文章を小さくして詰め込むより、重要度の低い補足を別ページや話す内容に回すほうが、資料全体は伝わりやすくなります。
5. 読み手が初見でも判断できるか
作成者には分かる略語や前提が、初めて読む人には伝わらないことがあります。ページを開いたまま、次の3点を確認します。
・このページだけを見ても主語が分かるか
・数字が何と何を比べているか分かるか
・読み終えた後に取る行動が分かるか
修正したい箇所をメモにしてから整えると、後から「何を変えたのか」が分からなくなるのを防げます。
完成済みの文章と素材があるPowerPointを、見出し・本文・箇条書き・余白の観点から3ページまで整理するサービスを用意しています。内容を推測して書き換えるのではなく、確認が必要な点は明示したうえで、読み手に届く形へ整えます。