「子どもの気持ちを受け止めて」って、そのあとどうする?
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「子どもの気持ちを受け止めて」
保育をしていると、よく聞く言葉です。
泣いている子に、
「悲しかったね」
友達とぶつかった子に、
「嫌だったんだね」
うまくできずに怒っている子に、
「自分でやりたかったんだね」
まず、その子の気持ちを受け止める。
とても大切なことだと思います。
でも、新人や若手の先生と話していると、もう一つ難しいことがあります。
「受け止めたあと、どうすればいいんですか?」
ということです。
たとえば、靴を履こうとしている子が「やって」と言ったとき。
全部履かせる?
少し待つ?
「自分でやってごらん」と言う?
難しいところだけ手伝う?
どれか一つが、いつも正解というわけではありません。
昨日は自分でできた子が、今日は「やって」と言うこともあります。
「自分で!」と言った直後に、助けを求めることもあります。
疲れている日もあれば、不安な日もあります。
だから私は、
受け止めることと、全部してあげることは同じではない
と考えています。
そして、
自立することと、大人を必要としなくなることも同じではない。
困ったときに「手伝って」と言える。
友達の考えを聞ける。
誰かの力を借りて、もう一度やってみる。
それも、その子が使える大切な力だと思います。
子どもの育ちは、
頼る
→ やってみる
→ 戻る
→ またやってみる
そんなふうに、行ったり来たりするものではないでしょうか。
だから保育者も、
「どれだけ手伝わなかったか」
ではなく、
「今、この子にはどんな関わりがあれば、自分の力を使って続けられるだろう?」
と考えてみる。
受け止めることは、ゴールではなく出発点なのかもしれません。
今回、この「受け止める、その先」を新人・若手保育者向けの資料として整理しました。
日々の保育で、
「手伝いすぎたかな」
「もう少し待った方がよかったかな」
と迷ったときに、正解を探すのではなく、その子をもう少し知るための材料になればと思っています。