原価計算をExcelで作る方法|材料費・歩留まり・原価率が自動で出る表

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ビジネス・マーケティング
売値を勘で決めていると、売れているのに儲かっていないことがあります。
必要なのは「材料の単価表」と「商品ごとの使用量の表」の2つだけです。使うのは掛け算と割り算です。
小さな飲食店、ハンドメイド、小売で、1個あたりいくらかかっているかを出したい人向けです。
■1. 材料の単価表を作ります
シート名を「単価表」にして、列を次のようにします。
A 材料名/B 単位(gや個)/C 仕入れ数量/D 仕入れ金額/E 1単位あたりの単価
E2に次の式を入れ、下へコピーします。
=D2/C2
例:小麦粉 1,000g を 300円で仕入れた場合、E2は 0.3(円/g)になります。卵 10個 250円なら 25(円/個)です。
■2. 商品ごとの原価表を作ります
シート名を「原価表」にして、列を次のようにします。
A 商品名/B 材料名/C 使用量/D 材料費
D2に次の式を入れ、下へコピーします。
=C2*VLOOKUP(B2,単価表!$A:$E,5,FALSE)
意味は「使用量に、単価表から引いた単価を掛ける」です。VLOOKUPは古いExcelでも動きます。
■3. 商品ごとに合計します
別のセルに商品名を入れ、隣に次の式を入れます(商品名がF2のとき)。
=SUMIFS($D:$D,$A:$A,F2)
その商品の材料費の合計、つまり原価になります。
■4. 入力例で確かめます
商品「ケーキ」を、小麦粉250g・卵2個で作る場合です。
・小麦粉:250 × 0.3 = 75円
・卵:2 × 25 = 50円
・原価の合計 = 125円
表の合計が125になれば、式は合っています。違うときは、仕入れ数量や金額が文字として入っていないか(左寄せになっていないか)を確かめます。
■5. 歩留まり(使えない部分)を入れます
野菜の皮や筋など、捨てる分がある材料は、使える割合を「歩留まり」として単価表に1列足します。
・F列を「歩留まり」にして、使える割合を入れます(90%なら0.9)。
・E2の式を次に変えます。
=D2/(C2*F2)
例:玉ねぎ 1,000g 200円で歩留まり0.9なら、200 ÷(1,000 × 0.9)= 約0.222円/g です。
歩留まりは、自分の店・自分の仕入れで量って決めます。本に載っている数字をそのまま使わないでください。
■6. 原価率と売値を出します
原価率 = 原価 ÷ 売値
=G2/H2
(G2が原価、H2が売値)ケーキの原価125円、売値500円なら 0.25、つまり25%です。セルの表示形式を「パーセンテージ」にします。
狙う原価率から売値を出すときは、売値 = 原価 ÷ 目標原価率です。
=G2/I2
(I2が目標原価率)目標30%(0.3)なら、125 ÷ 0.3 = 約417円です。
■7. 気をつけること
・原価率がいくつなら良いかは、業種や店で違います。この記事の数字は例です。自分の仕入れで入れ直してください。
・人件費・家賃・包材・手数料は入っていません。原価率だけで儲けは決まりません。
・単価表の数字を1つ変えて、原価表が変わるかを一度確かめておくと安心です。
■8. 次の一歩
・商品数が増えたら、単価表と原価表を分けたまま、商品ごとの一覧を別シートにまとめます。
・仕入れ値が変わるたびに単価表だけ直せば、すべての原価が更新されます。
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