親との距離がうまく取れない。家族のことを考えると気持ちが重くなる。きょうだいとだけは、どうしても話がかみ合わない。今日は、こうしたご相談のとき、出生図のどこを見ているのかを、読み方の説明としてお話しします。
■ 家族の話は、誰かを裁くために読みません
はじめにお伝えしておきたいのは、出生図を見て「親が悪い」「この人とは合わない」と決めることは、私はしていないということです。星が示すのは、その方が家族という場でどんな役回りを取りやすいか、どこに安心を置いてきたかという形のほうです。
相手の内心は、相手の図にしか表れません。ご自身の図からわかるのは、ご自身がその関係をどう受け取りやすいかという傾向です。そこを分けて考えると、家族の話はずいぶん読みやすくなります。
■ 月は、安心の作られ方を受け持ちます
家族のご相談で最初に見るのは月です。月は、その方がどういうときに安心するか、どう甘えるか、どう守られたいかを表します。幼い頃に身についた受け取り方の癖が、ここにいちばんよく出ます。
言葉をかけてもらうことで安心が満ちる配置の方もいれば、そっとしておいてもらうほうが落ち着く配置の方もいます。この形が家族の誰かと食い違っているとき、どちらも悪くないのに話がすれ違う、ということが起きやすくなります。
■ 円の底にあるもの
出生図を円で描いたとき、いちばん低いところのあたりは、根っこを受け持つ場所とされています。育った家の空気、帰る場所、自分の土台という感覚が、ここに表れます。
置かれた星の性質によって、家をにぎやかな場として覚えている方、静けさとして覚えている方など、土台の手触りが変わってきます。この場所は、これから自分が作っていく家のかたちにもつながります。
■ 土星は、受け継いだ枠を示します
もうひとつ見るのが土星です。土星は、守るべき形や、こうあるべきという枠を受け持ちます。家族から受け取った決まりごとが、この星の置かれた場所に表れることがあります。
土星の枠は窮屈に感じられることもありますが、年を重ねるにつれて、その方自身の芯に変わっていくとされています。受け継いだもののうち、どれを持っていき、どれを置いていくのかを選ぶとき、ここが手がかりになります。
■ 重く感じる時期について
いまの空をゆっくり進む星が、月や円の底のあたりに差しかかる頃は、家族の主題が急に大きく見えてくることがあります。長く感じられるのは、その星の歩みが遅いからで、関係が壊れたからではありません。
関わりを切るか我慢するかの二択にする前に、いま浮かび上がっているものが昔からの主題なのかを分けて考えてみると、落ち着いて向き合いやすくなります。
■ おわりに
星の配置は傾向であって、家族の形を決めるものではありません。同じ配置の方が、みな同じ関係を結ぶわけでもありません。
それでも、自分がどこに安心を置いてきた人なのかを知っておくと、次に同じ場面が来たときに一拍おけるようになります。
おふたりの星を重ねて、関係のかたちを見てみたい方は、下のメニューからどうぞ。