占星術では、星が空をひと巡りする時間の長さに意味を置いて見ます。なかでも土星は、人生の節目と重ねて語られることの多い星です。今日は、その土星の巡りのお話をします。
■ 土星は、形を受け持つ星
土星は、出生図のなかで形と責任を受け持つ星です。やりたいことを広げる働きではなく、どこまでが現実に続けられる範囲なのかを示す働きをします。きびしい星と言われがちですが、崩れない形を残すのはこの星の仕事です。
■ ひと巡りに、約二十九年半
土星が十二の星座をひと巡りして、生まれたときと同じ位置へ戻ってくるまでに、およそ二十九年半かかります。木星が十二年ほど、月が一か月足らずで一周するのに比べると、ずいぶんゆっくりした歩みです。
この一周の長さが、人の暮らしの区切りとよく重なります。二十九歳から三十歳あたり、そして五十九歳前後。そのころに、それまで積み上げてきたものを確かめ直すような出来事が重なりやすい、と言われます。
■ 四分の一ごとにも区切りがあります
ひと巡りの途中にも、節目があります。生まれたときの土星から四分の一進んだ七歳前後、半分進んだ十四、十五歳あたり、四分の三の二十二歳前後。
半分のところ、十代の半ばに差しかかる頃合いは、子どもの世界から一歩外へ出る時期と重なります。四分の三の二十代の初めは、学びの場から働く場へ移る頃合いです。土星の巡りは、こうした立場が変わる場面に重なりやすいようです。
■ 戻ってきた頃に起こりやすいこと
土星が生まれたときの位置へ戻る頃合いには、これは自分で選んだ形なのか、という問いが立ち上がりやすくなります。続けてきた仕事、結んできた関係、住んでいる場所。そのどれかについて、作り直しの相談が持ち上がることがあります。
苦労の多い時期として語られがちですが、実際に起きているのは、合わなくなった形が音を立てはじめる、ということのようです。手放したあとに残ったもののほうが、その方の芯に近かったりします。
■ 読むときに気をつけたいこと
ただ、これも傾向の話です。年齢の数字どおりに何かが起きるわけではありませんし、巡りが重なっても静かに過ぎていく方もおられます。
出生図のどこに土星が置かれているか、どの星と向かい合っているかで、巡りの手応えはかなり変わります。ですから年齢だけで当てはめるのではなく、ご自身の図と重ねて見るほうが、はるかに手がかりになります。
ご自身の出生図で、土星がどこに置かれ、いまどのあたりを巡っているのかが気になる方は、下のメニューからお読みします。