求人情報のリサーチ、何を見ればいい?|採用市場を読み解く一覧表の作り方4ステップ

求人情報のリサーチ、何を見ればいい?|採用市場を読み解く一覧表の作り方4ステップ

記事
ビジネス・マーケティング
「自社の求人、相場と比べて給与は見劣りしていないだろうか」
「同じ職種で募集している会社がどれくらいあるのか知りたい」
「営業先を探すために、求人を出している企業をリストにしたい」

採用担当の方、人材紹介の仕事をしている方、法人営業の方から、こうした声をよく聞きます。

求人サイトには、給与・勤務地・仕事内容・応募条件など、採用市場を知るための情報がたくさん載っています。
ただ、1件ずつ開いて眺めているだけでは「なんとなく高そう」「多い気がする」という印象しか残りません。

この記事では、求人情報を「比べられる一覧」にして、採用市場を読み解くための4つのステップをまとめます。


━━━━━━━━━━━━━━
■ 求人リサーチがうまくいかない3つの理由
━━━━━━━━━━━━━━

まずは、なぜ時間をかけても結論が出にくいのかを整理しておきます。

① 調べる目的があいまい
「給与の相場を知りたい」のか「競合の募集状況を知りたい」のか「営業先を探したい」のかで、見るべき項目は変わります。目的が決まっていないと、全部を見ようとして終わりが見えなくなります。

② 検索条件が毎回違う
職種や勤務地、キーワードを日によって変えていると、前回の結果と比べられません。「先月より増えた」「減った」が分からなくなります。

③ 手作業で写している
会社名・職種・給与・勤務地を1件ずつコピーして表に貼る作業は、件数が増えるほど時間がかかり、写し間違いも起きやすくなります。

どれも、手順と記録の形を先に決めておくことで、かなり楽になります。


━━━━━━━━━━━━━━
■ 採用市場を読み解く4つのステップ
━━━━━━━━━━━━━━

02_求人リサーチ4ステップ.png


【ステップ1】目的を1つに絞る
最初に「この調査で何を決めたいか」を一文で書いておきます。
例:「営業事務の求人で、自社の提示給与が相場の中でどの位置か知りたい」
目的が決まると、集める項目も、調べる件数の目安も自然に決まります。

【ステップ2】検索条件を固定してメモする
職種・勤務地・雇用形態・キーワードなど、検索に使った条件をそのまま記録しておきます。
次回も同じ条件で調べれば、時期による変化を比べられます。
条件を変えるときは「別の調査」として分けて記録するのがおすすめです。

【ステップ3】項目をそろえて一覧にする
1行に1件、列には同じ項目を並べます。
・取得日
・会社名
・求人タイトル(職種)
・給与(下限・上限を分けて入力)
・勤務地
・雇用形態
・求人ページのURL
給与は「月給25万〜30万円」のような文章のままだと並べ替えができないため、下限と上限を数値で別の列に入れておくと、あとで集計しやすくなります。

【ステップ4】並べ替えと集計で「傾向」を見る
一覧ができたら、給与の高い順に並べ替えたり、勤務地ごとに件数を数えたりします。
Excelなら、並べ替え・フィルター・ピボットテーブルで十分です。
「この地域は件数が多い」「上限給与はこのあたりに集中している」といった傾向が、数字で見えるようになります。


━━━━━━━━━━━━━━
■ 目的別:一覧の使い方
━━━━━━━━━━━━━━

03_目的別の活用例.png


同じ一覧でも、目的によって注目する列が変わります。

● 採用担当の方:給与・条件の比較
自社と同じ職種・エリアの求人を集め、給与の下限・上限の分布を見ます。
自社の条件が相場の中でどのあたりにあるかが分かると、募集条件を見直すときの判断材料になります。

● 人材紹介・採用支援の方:市場の動きを追う
同じ検索条件で定期的に一覧を取り、件数の増減を比べます。
どの職種の募集が増えているかをつかんでおくと、求職者への提案や面談準備に役立ちます。

● 法人営業の方:営業先の候補を探す
「求人を出している=人手や体制を強化しようとしている」会社と考えることもできます。
業種やエリアで絞り込み、提案先の候補リストとして整理します。
ただし、求人情報をもとに連絡する場合は、各サイトの利用規約や法令を守ることが前提です。


━━━━━━━━━━━━━━
■ 続けるためのちょっとしたコツ
━━━━━━━━━━━━━━

・調べる日を決める(例:毎月第1月曜日)
・ファイル名に取得日を入れる(例:2026-10_営業事務_東京.xlsx)
・前回の一覧は消さずに残しておく
・件数が多すぎるときは、条件を少し絞る

求人情報は日々入れ替わるため、「いつ時点のデータか」が分かることがとても大切です。
取得日の列とファイル名の日付は、必ず入れておきましょう。

また、求人サイトの情報を集めるときは、各サイトの利用規約を確認し、取得した情報は社内での分析など適切な範囲で使うようにしてください。


━━━━━━━━━━━━━━
■ 一覧づくりの手間を減らしたい方へ
━━━━━━━━━━━━━━

ステップ3の「1件ずつ写して一覧にする」作業は、件数が増えるほど負担が大きくなります。

セカンドポケットでは、マイナビ転職の検索結果から求人情報を取得し、Excel・CSVの一覧として出力するツールを提供しています。
検索条件を設定してツールを起動するだけで、一覧の元データを作れます。
説明書付きで、Pythonの知識がなくても使えるようにしています。

完成済みツールの提供のため、個別のカスタマイズには対応していません。また、サイトの仕様変更などにより、将来動作しなくなる場合や、一部の情報を取得できない場合があります。
内容は下のサービスページでご確認ください。



求人リサーチの第一歩は、「比べられる形」にすることです。
まずは目的を1つ決めて、10件ほどの小さな一覧から始めてみてください。
サービス数100万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す