第7章|労災申請、その後どうなる?

第7章|労災申請、その後どうなる?

記事
コラム

― 書類を提出してから支給決定まで ―


労災の申請書類を準備して、医療機関や労働基準監督署へ提出。

「やっと提出できた!」

ここまで来ると、少しホッとしますよね😊

でも、初めて労災申請をする方にとっては、

「提出したあと、どうなるの?」
「何か連絡が来るの?」
「いつ支給が決まるの?」

そんな疑問も出てくると思います。

今回は、労災の申請書類を提出した“その後”についてお話しします。

① 書類を提出したら、まず内容が確認されます


労災保険の請求書が提出されると、労働基準監督署で内容を確認し、必要に応じて調査が行われます。

ここで大切なのは、

「書類を提出した=その時点で労災と認定された」

というわけではないことです。

提出された内容などをもとに確認・審査が行われ、労災保険給付を支給するかどうかが決定されます。

② 必要に応じて確認や調査が行われます


申請内容によっては、確認や調査が必要になることがあります。

たとえば、

・記載内容について確認が必要な場合
・添付書類について確認が必要な場合
・事故の状況について、さらに確認が必要な場合

などです。

すべての申請で同じ確認や調査が行われるわけではありません。

事故の内容や請求する給付によって、その後の流れも変わります。

③ 実務では、こんな確認もありました


私が労災申請の実務を担当していたときも、申請後に確認が必要になるケースがありました。

たとえば、療養の費用を請求する際の領収書。

記載内容や添付資料に確認が必要になれば、その内容を確認して対応します。

また、外国人労働者の方の申請では、氏名の表記などについて何度も確認した経験もあります。

「これくらいなら大丈夫かな?」

と自己判断するのではなく、分からないことがあれば労働基準監督署へ確認する。

私も実務では、この確認を大切にしていました。

④ 支給・不支給が決まります


必要な確認や調査を経て、労災保険給付を支給できるかどうかが決定されます。

支給が決まった場合

支給される場合には、支給できる金額などを知らせる「支給決定通知」があります。

また、口座振込の手続きが行われたことを知らせる「支払振込通知」もあります。

この2つは、それぞれ送付される場合と、一体となった通知で送付される場合があります。

不支給となった場合

審査の結果、労災保険給付の対象として認められず、不支給となる場合もあります。

不支給となった場合には、その決定について通知があります

通知には不支給となった理由が記載されます。

その決定に納得できない場合には、「審査請求」という不服申立ての制度もあります。


⑤ 「何日で振り込まれる?」これは一律ではありません。


申請したら、

「いつ結果が出ますか?」
「何日くらいで振り込まれますか?」

ここも気になりますよね。

ただし、審査にかかる期間は、申請内容や確認・調査の状況などによって異なります。

そのため、

「申請から○日で必ず支給されます」とは一概には言えません。

時間がかかって不安なときや、確認したいことがあるときは、請求先の労働基準監督署へ問い合わせてみましょう。

今日のまとめ


労災申請は、書類を提出したら終わりではありません。

申請書類を提出
 ↓
内容の確認
 ↓
必要に応じて調査・確認
 ↓
支給・不支給の決定
 ↓
決定について通知
 ↓
支給の場合は振込へ

という流れで進んでいきます。

申請後に確認が必要になったとしても、慌てずに一つずつ確認していきましょう😊

そして、分からないことを自己判断しないこと。

これは、私が労災申請の実務を担当していたときにも大切にしていたことです。

ー次回予告📖ー

仕事中のケガだけが労災ではありません。

「会社へ向かう途中で転んだ」
「通勤途中で交通事故に遭った」

こんな場合はどうなるのでしょうか?🤔

次回、第8章は
「通勤災害」についてお話しします😊



【参考資料】・厚生労働省「労働災害が発生したとき」
      ・厚生労働省「労災保険給付の受給者の皆様へ」                   確認日:2026年9月10日。
※本記事は、厚生労働省等の公表資料と筆者の実務経験をもとに、労災保険制度をわかりやすく紹介することを目的としています。個別のケースについては、管轄の労働基準監督署等へご確認ください。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す