若者ケアラーは18歳以上から30歳代にかけて、家族の介護を担う若者のことを呼びます。
私は、医療福祉の学校に通いながら、初めて就職をした年に、父が脳梗塞で倒れて寝たきりになりました。病院での入院手続きや転院対応、施設探し、
兄の施設入所の相談、を同時に行い忙しい日々を過ごしていました。
相談員の方が親身になってくださり、兄は施設に入れることになり安心したのもつかの間で、
病院も施設も滞在できる期間があって、急いで施設探しや家探しに取り掛かりました。もともと住んでいるおうちは階段でもあり、狭かったのでおうちでの在宅介護は難しく、引っ越しを決めました。
ただ60後半になっていた両親は、連帯保証人が娘であったとしても、年金暮らし高齢者二人、しかも片方は介護が必要となると借りれる家がみつかりずらく
見つかるまで苦労しました。やっとみつけたアパートは古かったですが、引っ越しをしてなんとか父を迎えることができましたが、住んでからの半年後には、アパートが取り壊されることになり、またアパートを探すことに。
その時は運よく、不動産会社の方が探してくれてアパートに引っ越すことができました。
そして、在宅介護が始まりました。私は通い介護だけど、母がほとんど在宅頑張っていました。父が麻痺側の痛みを訴えていたり、つらそうにする姿は見たくない部分もあり、コロナが始まった時にそれを理由に私は少し実家から距離をおいてました。
30代に入り、父が急死してしまい、その時、母もショックで腰椎圧迫骨折となり葬儀対応と母の病院対応でパタパタしていました。コロナ渦中で待機も多くお金もかかるし、取り決めもとても大変でした。
葬儀が終わった後も、手続きも多く一人でほぼこなしました。
それからしばらくして、父方の祖母の土地相続の問題が浮上し、放棄手続きに書類集めや司法書士事務所巡り、家庭裁判所に役所にと一人パタパタ。
放棄できると思った矢先、後見人をつけないと兄は相続放棄ができない問題があり、今度は後見人の手続き・代理人をみつける作業など、家庭裁判所や市役所にまたいったりきたり。お金も時間もかかるしほんとに疲れた。結局、コスト面やもろもろのデメリットなどがあって後見人の件は保留にしている状態。
同年代はみんな恋愛や結婚、こどもなど自分の生活を考えて幸せそうにしている中、私は介護や葬儀、相続関係、お金を稼がなきゃ、仕事しなきゃなど生活することに頭がいっぱいで同年代と話しもあわないし、将来不安だし、行政や医療福祉にもサポートは限度があるし、結局やるのは自分でしかない。
一人で悩みを背負うことも多かった。
ただ今となって思うのは、若者ケアラーって介護だけじゃなくて、生活全体が巻き込まれる。
その経験から学んだことは
「事前の準備の大切さ」
「話しを聞いてくれる場所」
そして可能なら、
「状況理解しながらアドバイスや協力者」が必要ということ。
介護する側も、無理しないでね。って言葉をよく声かけられるけど
ムリしたくなくても、やらなきゃいけない現実があって。
最終的にはどこにいっても、「家族さん」がやらなきゃいけないものが
多くて。介護する側の弱音や不安を話す場ってかなり少ない。
医療者として働いていても、そう感じる。
介護を経験した家族として、若者ケアラーとして、医療福祉者と現場をみてきたものとして多方面からの視点・思考がある私だからこそ、話を聞く場や今準備しておいたほうがいいことをお伝えできる場として介護や若者ケアラーさんの相談場所を作成しました。