「もう教員を辞めたい」
そう思いながら、毎朝学校へ向かっている先生はいませんか。
授業、生徒対応、保護者対応、校務分掌、部活動、行事、職員室での人間関係。
教員という仕事は、生徒と向き合っている時間だけで成り立っているわけではありません。
仕事が重なってくると、
「この働き方をずっと続けるのかな」
「自分は教員に向いていないのかもしれない」
「転職した方がいいのかな」
そんなことを考える瞬間もあると思います。
私自身も、教員として働いていた頃、これからも教員を続けていくのか、それとも別の道へ進むのかを真剣に考えたことがありました。
その経験から、今「辞めたい」と思っている先生に、最初に考えてほしいことがあります。
それは、
「教員を辞めたい」のか、それとも「今の環境を変えたい」のか。
この2つを、一度分けて考えてみることです。
仕事がつらくなると、「もう教員なんて辞めたい」と考えてしまいます。
でも、少し細かく考えてみると、嫌になっているのは「教員」という仕事そのものではないことがあります。
たとえば、
・生徒と話すことは好き
・授業を考えることも嫌いではない
・生徒の成長を見ると嬉しい
・教える仕事そのものにはやりがいを感じる
一方で、
・仕事量が多すぎる
・休日まで仕事がある
・職場の人間関係が苦しい
・学校の方針が自分と合わない
・自分が大切にしたい教育ができない
という状態であれば、苦しい原因は「教員だから」ではなく、今いる環境にある可能性があります。
ここを一緒にしてしまうと、
「つらい=教員を辞めるしかない」
という二択になってしまいます。
でも、本当はもっと選択肢があります。
「今の学校で働き続ける」
「別の学校で教員を続ける」
「学校種や働き方を変える」
「教育とは別の仕事に挑戦する」
教員として働いていると、転職を考える機会そのものが少ないため、「今の学校を辞める=教員を辞める」と考えてしまいがちです。
しかし、環境を変えることで、自分が大切にしたかった「教員としての働き方」を取り戻せることもあります。
私がキャリアを考えるうえで大切にしていたのは、給与や休日といった条件だけではありませんでした。
「自分は、生徒とどんなふうに関わっていきたいのか」
ということです。
授業を大切にしたい。
一人ひとりの生徒と話す時間を持ちたい。
進路についてじっくり考えてあげたい。
生徒が成長していく姿に関わりたい。
先生によって、大切にしたいことは違っていいと思います。
だからこそ、一度考えてみてほしいのです。
「自分は教員という仕事そのものが嫌なのか」
それとも、
「今いる環境では、自分が大切にしたいことができないのか」
この違いが分かるだけでも、その後の選択肢は大きく変わってきます。
もし今、「教員を辞めたい」と思っているのであれば、すぐに結論を出す必要はありません。
まずは紙やスマートフォンのメモに、
「教員をしていて好きだったこと」
「今つらいと感じていること」
「環境が変われば続けたいと思えること」
この3つを書き出してみてください。
特に3つ目がたくさん出てくるのであれば、あなたが辞めたいのは「教員」ではなく、「今の環境」なのかもしれません。
反対に、環境が変わったとしても教員として働きたいと思えないのであれば、別の仕事を考えてみることにも意味があります。
どちらが正解ということではありません。
大切なのは、自分が納得して選べることだと思っています。
ただ、こうしたことを一人で考えていると、なかなか答えが出ないこともあります。
教員という仕事は、職場の人にはキャリアの悩みを相談しにくい仕事でもあります。
「辞めたいと言ったらどう思われるだろう」
「転職を考えていることを知られたくない」
そう考えて、誰にも話せずに悩んでいる先生もいると思います。
私は元教員として、教員を続けるか迷っている方や、学校を変えることを考えている方、これから教員を目指すか迷っている方のお話をお聞きしています。
「転職した方がいい」と結論を押しつけることが目的ではありません。
話をしながら、
「自分は何に悩んでいるのか」
「本当はどうしたいのか」
「どんな選択肢があるのか」
を一緒に整理していくことを大切にしています。
まだ転職すると決めていなくても大丈夫です。
「とりあえず誰かに話してみたい」
そんな段階でも構いません。
誰かに話すことで、自分の中にあった気持ちが少しずつ整理されることもあります。
このブログでは今後も、元教員としての経験をもとに、
教員を続けるか迷ったときの考え方、学校を変える転職、教員採用の面接、教育実習、教員を目指すか迷っている方への話などを書いていきたいと思っています。
同じようなことで悩んでいる方にとって、少しでも考えるきっかけになれば嬉しいです。