「人生を本にする仕事」を始めました。思い出をエッセイと短歌にする理由

「人生を本にする仕事」を始めました。思い出をエッセイと短歌にする理由

記事
コラム
「あなたの人生を一冊の本にします」

こう書くと、少し大げさに聞こえるかもしれません。

自分の人生なんて、本にするほど特別じゃない。
そんなふうに思う方もいると思います。

でも私は、人生の面白さは必ずしも大きな出来事の中にあるわけではないと思っています。

子どもの頃によく歩いた道。
実家で食べていた料理。
昔よく聴いていた音楽。
もう会わなくなった人。
家族の口癖。
誰かとくだらないことで笑った休日の朝。

履歴書にも年表にも残らないけれど、その人にとってはずっと忘れられないもの。

私は、そういう記憶を預かって、エッセイと短歌で一冊の本にするサービスを始めました。

自分史ではなく「その人の文学作品」を作りたい

このサービスでは、

「○年に生まれました」
「○年に就職しました」

という出来事だけを順番に並べることはしません。

まず、専用のヒアリングシートに答えていただきます。

たとえば、

「忘れられない食べ物はありますか」

「大切な人との何でもない思い出は?」

「昔の自分へ、今なら何と言いますか」

「忘れられない匂いや場所はありますか」

そんな質問です。

回答は長文でなくて大丈夫です。

「母のチャーハン」

「夏」

「休日、布団の中で二人でスマホを見ていた」

そのくらいの言葉でも、一冊を作るための大切な材料になります。

そこから、その人の人生の中で何を中心に残すのかを考え、章立てを作ります。

そしてエッセイを書き、短歌を詠み、A5サイズの本としてレイアウトしていきます。

人生を勝手に「いい話」にしない

この仕事を始めるにあたって、ひとつ大切にしたいことがあります。

それは、

人生を無理に美談にしないこと。

つらかった経験が、あとから全部「必要な経験だった」になるとは限りません。

大切な人に出会ったから、それ以前の苦しみが全部消えるわけでもありません。

まだ許せないこともある。
忘れられない人もいる。
自分自身を好きになれていない人だっている。

それでも、本にはできます。

答えが出ていない気持ちも、その人が生きてきた時間の一部だからです。

「こんなことがあった」

「こんな人を大切にしていた」

「こんなことで笑った」

「そして今、ここにいる」

そのくらいの温度で、一冊に残したいと思っています。

実際にサンプルとなる一冊も制作しました

サービスを始める前に、友人にヒアリングへ協力してもらい、実際に一冊の見本を作りました。

タイトルは、

『ただ、ここにいていい』
― 優しくありたかったわたしの話 ―

幼少期。
母との記憶。
離れてしまった大切な人。
長く抱えてきた感情。
現在の夫との何でもない朝。
そして、創作すること。

そうした記憶をエッセイと短歌でつなぎ、一冊にしています。

作っていて特に感じたのは、

人の人生は、その人が「大したことではない」と思っている記憶ほど面白い

ということでした。

大事件ではない。

でも、その人しか覚えていない。

そういうものを拾っていくと、他の誰にも作れない本になります。

写真ではなく、言葉と余白だけで

制作する本には、基本的に写真を使用しません。

エッセイ、短歌、章タイトル、文字組み、余白。

それだけで一冊を作ります。

写真がないからこそ、読んだ人の中にそれぞれの景色が立ち上がる本にしたいと思っています。

ページ数は内容によって異なりますが、A5サイズ・150ページ未満を目安に制作します。

PDFデータだけでなく、実際に製本した一冊としてお届けする形です。

自分のためでも、誰かへの贈り物でも

自分自身の人生を残しておきたい方。

両親へ感謝を伝えたい方。

夫婦や恋人との時間を本にしたい方。

家族との記憶を残したい方。

誰かへのプレゼントとしても、ご自身のための一冊としても制作できます。

特別な記念日でなくても構いません。

「忘れたくないな」

そう思ったときが、本にする理由になっていいと思っています。

私は普段、短歌や詩、エッセイ、小説を書いています。

だからこの仕事でも、ただ文章を整えるのではなく、その人にしかない言葉の温度を一冊に残すことを大切にしたいと思っています。

うまく文章にできなくても大丈夫です。

覚えていることを、断片のまま教えてください。

そこから一緒に、一冊の本を作ります。

ご依頼については、出品サービスページよりご覧いただけます。📖
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