「管理会社を変えたい」と言う前に。まず確認してほしい3つのこと

「管理会社を変えたい」と言う前に。まず確認してほしい3つのこと

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マンションに住んでいると、一度くらいはこんな話を聞くことがあります。

「うちの管理会社、対応が悪くない?」

「担当者に連絡しても返事が遅い」

「管理委託費も高い気がする」

そして話が盛り上がってくると、

「もう管理会社を変えた方がいいんじゃないか」

という話になったりします。

もちろん、管理会社を変更すること自体は珍しいことではありません。

実際に管理会社を変更したことで、対応や管理内容が改善するマンションもあります。

ただ、マンション管理の実務に長く関わってきた立場からすると、

管理会社を変える前に、一度だけ確認してほしいことがあります。

なぜなら、

管理会社を変えれば、今抱えている問題が全部解決するとは限らないからです。

その不満は「管理会社」の問題なのか

例えば、

「廊下の電球が切れているのに交換されない」

「問い合わせへの回答が遅い」

「清掃が雑になった」

こうした話なら、管理会社側の対応に問題がある可能性はあります。

一方で、

「駐車場のルールを変えてほしい」

「修繕積立金を上げてほしくない」

「この工事はやりたくない」

といった話になると、管理会社だけでは決められないことも多くなります。

マンションには管理組合があり、総会があり、理事会があります。

管理会社は、そのマンションのすべてを自由に決めているわけではありません。

つまり、

「管理会社が何もしてくれない」と思っていたら、実は管理組合側で決めなければ動かせない話だった。

そんなケースもあります。

まず、

誰が決めるべき問題なのか。

ここを切り分けるだけでも、見え方はかなり変わります。

「担当者が悪い」と「会社が悪い」は別の話

これも意外と重要です。

管理会社に対する不満を聞いてみると、実際には、

ほとんどが担当者への不満だった

ということがあります。

連絡が遅い。

説明が分かりにくい。

理事会で頼んだことを忘れる。

質問しても曖昧な回答しか返ってこない。

確かに困ります。

ただ、この場合、

管理会社そのものを変更する前に、担当者の変更で改善する可能性があります。

管理会社を変更するとなれば、新しい会社を探し、条件を比較し、説明を受け、総会で決議し、管理業務を引き継ぐことになります。

それなりに大きな作業です。

担当者一人の問題であれば、いきなり会社ごと入れ替えるより先にできることがあります。

安い管理会社に変えれば得なのか

管理会社変更の話になると、かなりの確率で出てくるのが、

「もっと安い会社があるんじゃないか」

という話です。

もちろん、同じ管理内容なら安い方がいい。

これは当然です。

ただし、見積金額だけを比べるときには少し注意が必要です。

管理員の勤務時間。

清掃の回数。

設備点検の内容。

緊急対応。

理事会や総会への支援。

会計業務。

同じ「管理委託費」でも、中身まで完全に同じとは限りません。

月額だけ見れば安くなった。

でも、

よく見たら業務内容まで減っていた。

これでは単純に「安くなった」とは言えません。

管理会社を比較するときは、

金額と業務内容をセットで見る。

これはかなり大事です。

それでも変えた方がいいケースはある

ここまで書くと、

「管理会社を変えるなと言いたいの?」

と思われるかもしれません。

そういう話ではありません。

何度改善を求めても対応されない。

重大なミスが繰り返される。

管理組合との信頼関係が崩れている。

契約内容と実際の業務に大きな問題がある。

そんな状態なら、管理会社の変更を検討すること自体は当然あり得ます。

ただ、

「なんとなく対応が悪い」

だけでいきなり管理会社変更へ進むのではなく、

何が問題なのかを一度整理してから動いた方がいい。

ということです。

管理会社変更は「目的」ではなく「手段」

結局ここだと思います。

管理会社を変えること自体が目的ではありません。

本来の目的は、

今のマンション管理で困っている問題を改善すること。

です。

そのための手段が、

担当者への改善要求なのか。

担当変更なのか。

契約内容の見直しなのか。

それとも管理会社そのものの変更なのか。

順番に整理していけばいい。

「管理会社を変えれば全部良くなる」

とも限りませんし、

「今の管理会社から絶対に変えてはいけない」

という話でもありません。

まず、

いま何に困っているのか。

そこから考えてみてください。

管理会社の対応や総会資料、管理規約などを見ても「結局、何が問題なのか分からない」という場合は、第三者の立場から資料や状況を整理するご相談もお受けしています。
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