エクセルの手作業を自動化する仕事をしています。
自動化のしくみを作って渡したあと、いちばん多いつまずきが「開いたけれど、動きません」です。作り方が悪いわけではありません。ほとんどの場合、パソコン側の安全のための仕組みが働いているだけです。
これは頼む前に知っておくと、あとで困りません。どれも難しい話ではないので、順番に説明します。
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■ 1. ブラウザで開いたエクセルでは動きません
エクセルには、パソコンにインストールして使うものと、ブラウザ(インターネットを見る画面)で使うものがあります。見た目は似ていますが、中身は別物です。
自動化のしくみ(マクロと呼びます)は、パソコン版でしか動きません。ブラウザ版では、ファイルを開いて中身を見たり直したりはできますが、実行はできません。スマートフォンのアプリでも動きません。
これはマイクロソフトの公式サイトにはっきり書かれている決まりごとで、設定を変えればどうにかなるものではありません。2026年9月に確認した内容です。
なので、いま自分がどちらを使っているか、先に確かめてください。パソコンにエクセルが入っていない場合、自動化そのものが選べなくなります。
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■ 2. メールで受け取ったファイルは、そのままでは動きません
ここが一番多いつまずきです。
メールに添付されて届いたファイルや、インターネットからダウンロードしたファイルには、パソコンが「これは外から来たファイルです」という印を自動でつけます。この印がついたファイルの自動化は、開いても動かないようになっています。
画面の上に、赤い帯でこう出ます。
セキュリティ リスク このファイルのソースが信頼できないため、Microsoft によりマクロの実行がブロックされました。
大事なのは、この赤い帯には「コンテンツの有効化」というボタンがないことです。黄色い帯が出たときに押す、あのボタンです。赤い帯のときは、それがありません。押して進むことができないので、ここで多くの人が「壊れている」と思ってしまいます。
壊れていません。次の手順で使えるようになります。
・ファイルを右クリックする
・いちばん下の「プロパティ」を選ぶ
・「全般」の一番下に「許可する」というチェック欄があるので、チェックを入れる
・OKを押して、もう一度ファイルを開く
これで動きます。パソコンに「このファイルは自分が信用しているものです」と伝える作業です。
なぜこんな仕組みがあるかというと、悪い人がメールに危険なファイルを添付して送りつける手口が実際にあるからです。あなたを守るための機能です。
だから、この操作は中身が分かっているファイルにだけ使ってください。送ってきた相手に心当たりがないファイルや、頼んだ覚えのない添付ファイルは、そもそも開かないでください。「許可する」を押していいのは、自分が誰かに頼んで作ってもらったものだと、はっきり分かっている場合だけです。
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■ 3. 会社のパソコンでは、禁止されていることがあります
会社によっては、システムの担当者が「マクロは一切使えない」という設定にしていることがあります。
この場合、さきほどの「許可する」をやっても動きません。使う人の側では解除できない設定だからです。
会社のパソコンで使う予定なら、頼む前に社内の担当の方に「マクロは使えますか」と一言確認しておくと安心です。ここを確かめずに進めると、できあがったのに使えない、ということが起こります。
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■ 4. マックの場合は、できることが変わります
エクセルはマックでも使えますが、ウィンドウズ版とまったく同じではありません。自動化に使う部品のうち、ウィンドウズでしか使えないものがあります。
マックでも自動化はできますが、作り方を変える必要があります。頼むときに「マックです」と最初に伝えてください。あとから分かると、作り直しになることがあります。
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■ 頼む前に、この4つだけ確認してください
・パソコン版のエクセルが入っているか(ブラウザ版・スマホ版では動きません)
・ウィンドウズか、マックか
・会社のパソコンの場合、マクロが禁止されていないか
・ファイルを受け取ったあと、必要なら「許可する」の操作ができるか
この4つがはっきりしていれば、作ったのに動かない、という事故はほとんど防げます。
逆に、ここを確かめずに話を進める相手には、少し気をつけてください。あとで「動きません」となったとき、直すのに余計な時間とお金がかかります。
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■ ちなみに、渡すときに決めていること
正直に書きますが、私はこのサービスを始めたばかりで、納品の実績はまだありません。だからこそ、最初に決めていることがあります。
作ったものをお渡しするときは、この赤い帯の話を必ず手順書に書いて、一緒にお送りする。
作った本人にとっては当たり前でも、受け取る人にとっては初めて見る画面だからです。ここでつまずいたまま放置されて、せっかく作ったものが使われなくなるのが、いちばんもったいないと思っています。
動かないときにどうすればいいかまで書いておくこと。それが、渡して終わりにしないということだと考えています。
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■ そもそも自動化すべきかどうかから迷っている方へ
いまの作業が自動化に向いているか、費用に見合うかを調べて、レポートにしてお渡しする診断をしています。
自動化しない方がいいという結論のときは、そのまま正直にお伝えします。使っているエクセルの種類やパソコンの環境も、そのときに一緒に確認します。
Excelの手作業、自動化できるか診断します(3,000円)
購入前のご相談は無料です。「うちのパソコンで動きますか」だけでも構いません。