電車大好き少年と過ごした日々。

 電車大好き少年と過ごした日々。

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コラム
今回は、移動支援サービスで養護学校初等部から関わった少年について書きたいと思います。

少年はこの私が関わった子の中でも最も印象に残っている子になります。

この子は自閉症で電車が大好きで、拘りの強い子でした。
他の自閉症の子と違い、会話は出来ましたが、コミュニケーション障害があり、他者と関わる事が苦手でした。

事業所としてのサービスは毎週水曜日に学校から帰宅後にお出かけをする事と月1回、電車で遠出をする事でした。

初回サービス時に前任者と一緒に支援に入り、次回からは私が中心となり、サービス開始となりました。
この子も初回から何故か、私を気に入って、指名してくるようになりました。

私以外の職員が支援に行くと「何で、⚪︎⚪︎さんじゃ無いんだよ」と怒られて帰って来る人が多かったです。
男性職員などは、追い返され仕事が出来なくなった人も居ました。

月1回の遠出の時に私以外の職員が行くと、異常に怒られ、途中から私と交代する事を告げて、ひたすら謝っていた女性職員が何人も居ました。

Y君の家は経済的には裕福で、父親は電気工事の仕事をしており、ほぼ週末しか自宅に帰れない生活でした。
しかし、エレベーター付きの3階に住んでおり、祖母と母親と姉二人と生活していました。

水曜日は映画に行ったり買い物に行く事が多く、月1回の支援の時は特急電車に乗り遠出する事が多かったです。

映画鑑賞や特急電車は余りに快適過ぎて、ついウトウトする事があり、見つかると必ず怒られていました。
映画代や電車料金は家族が2人分を負担してくれるので、私は自分の昼食代だけを負担していました。

多くの人は、踏切を渡る時、左右の安全確認すると思うのですが、彼の目付きが面白いので笑うと「何で笑うんだよ」怒っていました。

通常、電車が来たら危ないと思い左右確認するのですが、彼の目付きは、ひょっとしたら、大好きな電車が来ないかなと言う目付きなのです。

出会った頃は、他者と全くコミュニケーションを取れ無かったのですが、私がすぐ後ろに立ち見守っていると、次第に買い物も出来るようになって行きました。

電車の種類や名前を覚え無いと怒られ、大分、詳しくなりましたが、私が段々分かって来ると、とても満足していました。

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