「ChatGPTを仕事で使ってみたい。」
そう思っても、
結局、自分の仕事の何に使えばいいのか分からない。
ここで止まってしまう方は多いと思います。
生成AIは、
文章作成、要約、調査、アイデア整理、データ分析など、さまざまなことができます。
だからこそ、
「AIで何ができるか?」
から考えると、選択肢が多すぎて迷ってしまいます。
そこで今回は、
自分の仕事の中から、最初にAIを試す仕事を見つける5つのポイント
を整理します。
1.「読む・書く・調べる・考える・進める」があるか
まず、その仕事の中に、
* 読む
* 書く
* 調べる
* 考える
* 進める
が含まれているかを見ます。
例えば、
読む
長い資料を要約する
複数の文書を比較する
書く
メールの下書きを作る
報告書や案内文を整える
調べる
制度変更を確認する
商品やサービスを比較する
考える
アイデアを出す
リスクや抜け漏れを洗い出す
進める
作業をタスクに分ける
手順や次の行動を整理する
こうした仕事は、生成AIを試しやすい候補です。
ただし、
AIにできる=全部AIに任せてよい
ではありません。
2.「何ができれば終わりか」を説明できるか
次に考えたいのが、
この仕事は、何ができれば完了なのか?
です。
例えば、
「メールを書く」
より、
取引先へ送れる200文字程度の返信メールを作る
の方が明確です。
「資料を読む」
より、
要点・決定事項・確認事項を箇条書きで整理する
の方がAIにも仕事を渡しやすくなります。
完成形が分かれば、
AIの回答が良いか悪いかを人も判断しやすくなります。
3.何度も繰り返している仕事か
私はここをかなり重視しています。
例えば、
* 毎週同じ報告を作る
* 毎月同じ資料を確認する
* 毎回似たメールを書く
* 毎回同じ観点で情報を整理する
といった仕事です。
1回だけ10分短縮できる仕事より、
毎週10分短縮できる仕事
の方が、長い目で見れば効果は大きくなります。
さらに、一度うまくいったAIへの渡し方を残しておけば、
次回も同じ形を使えます。
「一番大変な仕事」だけではなく、
何度も繰り返している仕事
から探してみるのがおすすめです。
4.AIの答えを自分で確認できるか
ここはとても重要です。
例えばAIにメールを書いてもらったとして、
自分で読めば、
* 内容が正しいか
* 表現がおかしくないか
* 相手へ送って問題ないか
を確認できる。
これは比較的AIを使いやすい仕事です。
逆に、
AIが出した答えが正しいのか、
自分では判断できない。
この場合は慎重になる必要があります。
AIは完成品を無条件に受け取る相手ではなく、
人が確認することを前提に使う補助役
と考える方が、仕事では扱いやすくなります。
5.AIが間違えたとき、人が止められるか
最後は、
もしAIが間違えたら、何が起きるか?
です。
例えば、
メールの下書きが少し不自然なら、
人が修正できます。
アイデア案が弱ければ、
別案を出してもらえます。
一方で、
人事、医療、法律、安全、重要な承認など、
間違えた場合の影響が大きい仕事では、
AIへ最終判断を任せるべきではありません。
でも、AIをまったく使えないという意味ではありません。
例えば、
「判断してください」
ではなく、
「確認すべき論点を整理してください」
「考えられる選択肢とリスクを挙げてください」
「不足している情報を洗い出してください」
と使う。
つまり、
最終判断ではなく、判断材料の整理をAIへ任せる
という方法があります。
5つをまとめると
最初にAIを試しやすい仕事は、
① AIが扱いやすい作業がある
読む・書く・調べる・考える・進める
② 完成形が分かる
何ができれば仕事が終わるか説明できる
③ 繰り返す
毎週・毎月・毎回行っている
④ 人が確認できる
AIの回答を自分で評価・修正できる
⑤ 間違いを管理できる
人が止める・修正する・最終判断する
という特徴があります。
全部当てはまらなくても構いません。
その場合は、
仕事をもう少し小さく分けてみる
のがポイントです。
例えば「月次報告書を作る」なら
仕事全体をAIへ任せる必要はありません。
AIに任せる
* 数字の変化を整理する
* 注目ポイント候補を出す
* 報告文章の下書きを作る
* 確認事項を洗い出す
人が残す
* 元データとの照合
* 増減理由の事実確認
* 組織固有の事情の判断
* 最終提出
と分けることができます。
これなら、
「月次報告書をAIに作らせる」
ではなく、
月次報告書作成の一部分にAIを組み込む
という形になります。
そして、もう1つ確認したいこと
仕事そのものがAIに向いていても、
使う情報をAIへ渡してよいとは限りません。
社内情報。
個人情報。
顧客情報。
機密情報。
こうした情報が含まれる場合は、
利用しているAIサービスや会社のルールを確認する必要があります。
AIに向く仕事か。
AIへ渡してよい情報か。
この2つは別々に考えることが大切です。
「自分の仕事の場合は?」まで整理したい方へ
ここまで読んで、
「考え方は分かった。でも、自分の仕事だとどうなるんだろう?」
と思った方へ。
AI実務設計室では、
「AI仕事変換ナビ」
を公開しています。
普段の仕事を1つ選び、質問に答えていくことで、
* AIに向く仕事か
* AIへ渡す情報
* AIに任せること
* 人が行うこと
* 人が確認すること
* 必要なAI機能
* 繰り返し使える仕事か
を整理します。
最後には、
「My AI実務カード」
として、
あなた自身の仕事をAIで使うための形にまとめます。
面談や個別相談ではなく、
自分のペースで、自分の仕事を1つ整理するためのExcelツール
です。
▼ AI仕事変換ナビ|自分の仕事をAIで使える型へ変換
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AIを仕事で使いたいけれど「何に使えばいいか分からない」ときに考えたい3つのこと
AIに詳しくなる前に、自分の仕事を1つ見る
最初から、
会社全体をAI化する必要はありません。
高度なプロンプトを覚える必要もありません。
まずは、
今日やった仕事を5つ書いてみる。
その中から、
* 繰り返している
* 完成形が分かる
* 自分で確認できる
仕事を1つ選ぶ。
そして、
この仕事のどこならAIに手伝ってもらえるだろう?
と考えてみる。
AI活用の最初の一歩は、
「すごい使い方」を探すことではなく、
自分の仕事の中から、AIへ渡せる小さな仕事を1つ見つけること
なのだと思います。
AIに何を聞くかより、仕事をどう渡すか。
AI実務設計室