生徒さんが教えてくれたこと①

生徒さんが教えてくれたこと①

記事
音声・音楽

上達しない原因は、才能ではなく「気づけないこと」でした。

「教えること」よりも「教わること」
ギター講師という仕事を通して、「教えること」よりも、生徒さんから「教わること」の方が多いのではないかと感じる瞬間がたくさんあります。
もちろん、コードの押さえ方やリズムの取り方など、技術的なことを伝えるのは講師の大切な役目です。
でも、それ以上に僕が学ばせてもらったのは、「人が成長するとき、一体何が必要なのか?」という、音楽を超えた大きなテーマだったのです。

「毎日練習してるのに……」

ある日、一人の生徒さんがためらいがちにこんなことを話してくれました。「毎日練習してるのに、全然上手くなってる気がしないんです……」
実際、こんな言葉を聞く機会は少なくありません。
自分なりに一生懸命練習している、決してサボっているつもりはない。それなのに、ちっとも前に進めていない気がしてしまう。
きっと、多くの方が一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

「できないこと」ばかりに目が向いてしまう

ところが、その生徒さんの演奏を見せてもらうと、実は以前よりずっと良くなっているわけです。
コードチェンジも滑らかになり、リズムも安定している。それでも、ご本人は「全然できていない」と感じていました。
一体どういうことなのでしょうか?
それは、「できていないこと」ばかりに目が向き、「できるようになったこと」に気づけていなかったからです。

人は自分の変化に気づけない

人は、自分の変化にはなかなか気づけない生き物です。毎日少しずつ変わっているからこそ、その変化は見えにくくなってしまうわけです。
だから、ときどき第三者の視点が必要になります。
「このパート、前よりずっと良くなってますね」
そんな一言で、表情がぱっと明るくなる生徒さんを何人も見てきました。

レッスンで大切にしていること

僕はレッスンで、「ここができてないですよ」と指摘するよりも、「ここは前より良くなってます。じゃあ次はここを意識してみましょう」とお話しするようにしています。
できるようになったことを認識できると、人は安心して次の課題に向かうことができるからです。
逆に、自分を否定する気持ちを抱え続けていると、練習そのものが苦しくなり、楽器に向かう気持ちも萎えてしまいます。

「積み重ねてきたもの」を大切に

何もこれはギターに限った話ではありません。
仕事や勉強など日々の生活の中でも、僕たちは「まだ足りないもの」には敏感なのに、「これまで積み重ねてきたもの」を見落としてしまいがちです。
だからこそ、時には立ち止まって、自分が以前はできなかったことを思い出してみる。
それだけでも、次の一歩が少し軽く感じられるはずです。

生徒さんが教えてくれたこと

これまで講師として多くの生徒さんと接してきましたが、「上達が早い人」に共通していたのは、才能や器用さではありませんでした。
小さな変化に気づき、それを素直に喜べる人。
そして、「次はこれに挑戦してみよう」と前を向ける人でした。
だから今日もレッスンでは、演奏の間違いを指摘するのではなく、その人が一歩前へ進むための「気づき」を一緒に見つけたいと思っています。

「どうすれば上達するか」を具体的にお伝えします。初心者の方も安心してご相談ください。


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