上達の秘訣は「頑張ること」ではなく、「続けられること」でした。
「うちの子、家で全然練習しなくて……」
レッスンをしていると、生徒さんの親御さんからこんなご相談をいただくことがあります。
きっと、ギターに限らず楽器を習っているご家庭では、一度は耳にしたことのある言葉ではないでしょうか。
僕はこの言葉を聞くたびに、「練習への動機づけの難しさ」ではなく「練習を習慣化することの難しさ」を感じています。
実は、わが家でも同じです
僕の子どもたちもピアノを習っていますが、毎日きちんと練習しているかというと……正直、課題曲を2回も弾けば十分という日も少なくありません。
親としては、「もうちょっと弾いてくれれば、もっと上手になるのになぁ」と思うこともしばしばです。
でも、それはレッスンを受ける生徒さんのご家庭と、何も変わらない日常なのだと感じています。
だから僕は、「どうすれば練習するようになるか」よりも、「どうすれば無理なく続けられるか」を考えるようになりました。
ギターは「イメージトレーニングだけ」では難しい
楽器、特にピアノのレッスンでは「楽器がなくても、楽譜を見たり、頭の中で演奏をイメージしたりすることが上達につながる」という考え方があり、さまざまな実験によっても実証されています。僕自身、確かにそれは大きな効果があると感じます。
ただ一方で、ギターは少し事情が違います。
考えてみてください。金属でできた細い弦を指先で押さえるような動作って、日常生活ではほとんど経験できませんよね。
最初は指先が痛くなりますし、思うように音も鳴りません。だからこそ、ある程度までは実際に楽器に触れる時間が必要になります。
指先が弦の感触に慣れ、少しずつ硬くなっていく。それは、実際にギターに触れなければ身につけることができません。
大切なのは「長時間」ではなく「習慣化」
「毎日30分練習しましょう!」
そう言われると、少し身構えてしまう方もいるかもしれません。でも、僕は最初から長時間の練習を目標にする必要はないと思っています。
ケースを開けて、あるいはスタンドからギターを手に取ってチューニングをする、ジャランとコードをひとつ鳴らしてみる。
そんな短い時間でも、「今日もギターに触れた」という事実が、習慣を育てる大切な一歩になるわけです。
上達する人は、特別に意志が強い人ではありません。「続けられる仕組み」を無意識に少しずつ作っている人です。
続けるための土台を一緒につくる
僕は、生徒さん一人ひとりの生活リズムや目標に合わせて、毎日の練習を習慣化しやすい基礎練習メニューを提案しています。
「何を練習すればいいか分からない」
「時間がないから、つい後回しになっちゃう」
そんな気持ちを抱えていては、ギターを続けることそのものが負担になってしまいますよね。
だからこそ、「今日はこれだけやれば大丈夫」という小さな目標を用意することを心がけています。
生徒さんが教えてくれたこと
確かに以前は、「練習量=技術」と考えていたこともありました。
でも、長くレッスンを続ける中で、生徒さんや親御さんとのやり取りから学んだのは、上達する人は「頑張れる人」ではなく、「続けられる人」だということです。
だから僕は、「もっと練習しましょう!」とプレッシャーをかけるよりも、「明日もギターを手に取りたくなるには、どうしたらいいかな?」と一緒に考えたいと思っています。
ドミノを倒していくような小さな積み重ねが、いつか大きな上達につながっていくわけです。
「長く楽しく続けられる練習法」を具体的にご提案します。初心者の方も安心してご相談ください。