【プロット作成のポイント⑱】ファンタジー世界線の事件のデッチ上げかた

【プロット作成のポイント⑱】ファンタジー世界線の事件のデッチ上げかた

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皆様おはようございます、
みすみです。

前回、設定を細かく書き込みすぎると
作者と読者の間に持っている情報量に
差が出てきて事故りやすいという
お話をしました。

設定というのは作るのは楽しいけれど、
溺れてはいけません。

あくまで大事なのは
キャラクターの心の動きや
行動だからです。

そういう意味で注意してほしいのが、
実はファンタジー世界線の世界観設定です。

ファンタジーを描きたい人は、
実はけっこう多いのではないかと思います。

わたしはあんまり描きませんが、
創作のお手伝いの中では、
けっこうファンタジー作品を
扱ったことはあります。

そういう人が困るのが、
物語の中心になる事件の内容です。

具体的に言うと、
ファンタジーの世界観があって
どうやらその世界では
なにか揉め事が起こっていて
主人公たちはそれに立ち向かわなくては
ならないんだけど、
それがなんなのか具体的に
思いつかないというパターンです。

こういうときは、歴史を紐解きましょう。

なぁに、
たとえファンタジー世界観とはいえ、
登場するのは人間
(もしくは人間っぽいなにか)です。

洋の東西を問わず、
人間が寄り集まればそこに揉め事あり。
争いあり、です。

ゼロから事件をひねり出す
必要なんてありません。
歴史の中に、人間同士が起こしてきた
揉め事のサンプルがたくさん転がっています。

それをお借りしてくればいいんです。

もちろん何を参考にしたか
あまりにもはっきりわかるようでは
いろいろと差し障りがあるでしょうが、
モチーフとして大枠を使うだけなら
元ネタなんてわからないくらい、
人間は昔から似たようなことで揉め、
争ってきています。

たとえば王子様やお姫様が
描きたいのであれば、
世継ぎ争い、派閥争い、
側室同士の小競り合い、政略結婚、
替え玉婚、駆け落ち、政敵同士、
あるいは領土争い、などなど。

冒険者が描きたいのであれば、
旅をしているのは
どんな人たちなのか考える。

遊牧民なのか、旅の楽団なのか、
祖国を追われた罪人なのか、
圧政に苦しんで逃げてきたのか、
宝物を探しているのか、
戦いで遠征に出ているのか、
調査団なのか、
隣の国から派遣されたスパイなのか、
参勤交代なのか、
縮緬問屋のご隠居を装った先の副将軍なのか
(これは借りたらダメなやつです)。

魔法が描きたいのであれば、
世界で魔術師的な存在とされていた
人たちのことを考えてみるのもいいですね。
医者、歴史学者、天文家、司祭者、
占い師、旅の歌うたい。
王権も宗教や魔術と深く
結びついていることが多いです。

幻獣が描きたいのであれば、
どこかの作品で見たことがあるような
ものを描くのではなく、
いっそ自分で作ってみたらいかがでしょう。
幻獣なんてものは、
たいていが実在する動物と動物
(あるいは人間)を組み合わせたキメラです。
好きなものと好きなものをくっつけてみたら
いいんじゃないですかね。
猫とカマキリとか。
蛇と潜水艦とか(無茶言うな)。

一方で、
ファンタジー世界を描きたいというとき、
特に壮大な世界観を構築したいと
いうわけではなく、
なんとなくクラシカル異国情緒と
コスチュームが描きたいけど、
特にめんどくさい歴史考証を
行いたいわけではないから
ファンタジー世界にしたい
という人も実は少なくないと
思っております。

そういう人は、
べつに壮大な世界設定を
作り込む必要はないわけで、
物語に必要な設定だけを作っておけば
それで十分ということも
おおいにあります。

魔法を登場させる必要すら
なかったりします。

いいですか、
ほんとにこれはくりかえし
お話ししますけど、
大事なのは人間です。

物語の中で生きて、
日々なにかを感じ、考え、
動いていくキャラクターたちです。

大事なのは彼らのほうであって、
設定ではありません。
彼らを生かすために、
設定を作るくらいでいいのです。
設定ばかりに時間をかけて、
設定に溺れてはいけません。

そりゃ、
指輪物語かゲド戦記か
ハリーポッターかという
壮大な一大叙事詩を何年もかけて
執筆するというのであれば、
緻密な世界観の作り込みが
必要になるでしょう。

いずれ描きたいそういった
一大巨編のために、
まっさらなところからあなたの
オリジナルの世界を少しずつ
築いていくのはロマンがありますよね。

しかし、

あなたの描きたいものが、
クラシカル異国情緒と
コスチュームというのであれば、
細かい設定を作り込むよりは、
歴史のどこかから人々が
繰り返し犯してきた過ち、
つまり揉め事を引っ張り出してきて
借りてしまえばいいんです。

よっぽど
「そのまんまやんけ」
ってことでもなければ、
元ネタの特定なんてされません。

それぐらい人類は、古今東西、
似たようなことで
揉めて争ってきたわけです。

神話なんて読めば、世界中、
こんなに距離が離れていると思える地域で、
そっくりなお話が伝わっている
なんてことザラですから。

みんな同じようなことを考え、
同じようになんとかしようと
したんですよねぇ。

あなたが本当に描きたいのが
なにかを考えて、それが
「1から自分だけの世界観を構築する」
とかでもなければ、
潔く歴史から揉め事を
素材としてお借りする、
という思い切りも大切です。

ここまで読んでいただき、
ありがとうございました。

なにかあなたの創作に
お役に立つことがありましたら
幸いです。
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