健診結果の判定を見て、「どうしよう…」「受診するように言われたけれど、まだ症状もないし…」と不安になっていませんか?
今回は、よくご相談いただく2つのケースをもとに、どのようなアプローチでお力になれるかをご紹介します。
①50代男性「高血圧・脂質異常症を指摘されたが無症状。受診すべき?」
【ご相談内容】
健診で「高血圧」「高脂血症(脂質異常症)」と指摘されました。血液検査データでも数値が高く、病院受診を勧められましたが、今まで治療を受けたことがなく、現在も特に体調の変化や症状はありません。「本当に病院に行かないといけないのかな…」と悩んでいます。どうすれば良いでしょうか?
【回答メッセージ(寄り添いとアドバイス)】
今まで健康に過ごされてきたからこそ、「特にどこも痛くないのに病院に行くべきなの?」と戸惑ってしまうお気持ち、とてもよく分かります。まずはご自身の体としっかり向き合い、健診を受けられたこと自体が素晴らしい第一歩ですよ。
高血圧や脂質異常症は「沈黙の病気(サイレント・キラー)」と呼ばれ、かなり進行するまで自覚症状が出ないのが特徴です。そのため、「症状がない=大丈夫」ではなく、「症状がない今のうちに手を打つ」ことが将来の健康を守る鍵になります。
受診を迷われている理由を整理しましょう
「薬を一生飲み続けないといけないのでは…」という不安はありませんか?
病院を受診したからといって、すぐに強いお薬が始まるわけではありません。まずは食事や運動などの生活習慣の改善からスタートすることも多いです。
医療機関を受診するメリット
血液検査データをお持ちになり、内科や循環器内科を受診してみてください。現在の血管の状態やリスクを専門家に客観的に評価してもらうことで、「これから何を気をつければ良いか」という具体的な見通しが立ち、漠然とした不安が解消されます。
まずは「治療のため」と気負わず、「自分の身体の現在地を詳しく教えてもらいに行く」くらいの気持ちで、お近くの内科を受診してみませんか?応援しています。
②30歳代男性「糖尿病予備軍と言われた…これからどうすれば?」
【ご相談内容】
健診で「糖尿病予備軍(境界型)」と言われてしまいました。ショックを受けています。これからどのようなことに気を付けて生活すれば良いでしょうか?具体的な対応を知りたいです。
【回答メッセージ(寄り添いとアドバイス)】
「糖尿病予備軍」という言葉を聞くと、とてもショックですし、急に未来が不安になりますよね。お気持ちお察しいたします。
ですが、どうか落ち込みすぎないでくださいね。実は「予備軍」の段階で発見できたことは、大きなチャンスなのです。この段階であれば、生活習慣を少し見直すだけで、正常な数値に戻せる可能性が十分にあります。今が一番の「改善の黄金期」ですよ。
明日からできる無理のない対応策をいくつかご紹介します。
「食べ方」の順番を変えてみる
食べる内容をガラリと変えるのは大変ですが、「食べる順番」なら今日からできます。ご飯やパンなどの炭水化物を口にする前に、野菜やキノコ、海藻類(食物繊維)を先に食べるだけで、食後の血糖値の急上昇を抑えられます。
食後に少しだけ体を動かす
食後30分〜1時間後くらいに、10分程度の軽い散歩や、家事(掃除や片付けなど)をするのが効果的です。筋肉が血液中の糖を使ってくれるため、血糖値が下がやすくなります。
「ジュース・甘い飲み物」を控える
清涼飲料水や缶コーヒーなどに含まれる砂糖は吸収が速く、血糖値を急激に上げてしまいます。水分補給は水やお茶を中心にしてみましょう。
一人で抱え込まず、定期的にかかりつけ医で血液検査(HbA1cなど)を追跡しながら、できることから一歩ずつ取り組んでいきましょうね。