前回のお話✨
「どうして、わかってくれないんだろう」
「こうしてくれたら、いい関係でいれるのに」
大切な人だからこそ、変わってほしいと思うことがありますよね。
相手の言葉や行動に傷ついて、何度も伝え方を考えたり、
どうすればわかってもらえるのか悩んだり。
それでも相手が変わらないと、疲れてしまうことも。
そんなときに、少しだけ思い出してほしいことがあります。
相手を変えようとすることと、自分にできることを考えることは違うということ。
今回は、人を変えようとしないための考え方について、
心理学の視点からお話しします。
◆人は、自分の意思で変わっていくもの
相手に変わってほしいと思うとき、
私たちはどう伝えればわかってもらえるのかを考えますよね。
もっと優しく伝えたら。
何度も説明したら。
自分の気持ちを理解してもらえたら。
そうすれば、きっと変わってくれるかもしれない。
でも、どれだけ丁寧に伝えても、
相手がどう受け止め、どう行動するかまでは決められません。
心理学では、
人は自分の自由や選択を脅かされたと感じると、それに反発したくなると考えられています。
「心理的リアクタンス」と呼ばれる現象です。
相手を思いどおりに変えようとすると、
かえって反発が生まれたり、話し合いが難しくなったりする場合があります。
だからこそ、相手を説得することだけに力を注ぐのではなく、
相手自身が考え、選ぶ余地を残すことも大切。
相手には相手の価値観があります。
◆相手の問題まで、自分の責任にしない
相手が不機嫌だと、
自分が何とかしなければいけないと思ってしまう。
相手が変わらないと、
自分の伝え方が悪かったのかもしれないと考えてしまう。
もちろん、自分の言動を振り返ることは大切です。
でも、相手の考え方や行動まで、
すべて自分の責任として引き受ける必要はありません✨
自分にできることは、
①自分の気持ちを伝えること
②自分の行動を振り返ること
③これからどう関わるかを選ぶこと
相手が理解してくれるかどうか。
相手が変わろうとするかどうか。
それは、相手自身が決めることです。
自分にできることと、自分にはコントロールできないことを分けて考えることが大切。
それだけでも、少し気持ちが楽になることがあります。
◆恋愛では、相手を変えるより自分の気持ちを伝える
好きだからこそ、相手に期待してしまうことがあります。
もっと連絡してほしい。
気持ちを言葉にしてほしい。
不安にさせないでほしい。
そう思うこと自体は、悪いことではありません。
大切なのは、相手を思いどおりに動かそうとするのではなく、
自分が何を感じ、何を望んでいるのかを伝えることです。
たとえば、
「どうして連絡してくれないの?」
と責める代わりに、
「連絡が少ないと、私は少し寂しく感じるんだ」
と伝えてみる。
相手を否定するのではなく、自分の気持ちを共有することが大切。
伝えたからといって、必ず相手が変わるとは限りません。
でも、気持ちを伝えたあとの相手の反応から、これからどんな関係を築いていけるのかが見えてくることもあります。
◆変わってくれない相手とは、距離を考えてもいい
人を変えようとしないことは、
何も言わずに我慢することではありません。
何度伝えても気持ちを大切にしてもらえない。
一緒にいると、自分ばかりが苦しくなる。
そんな関係なら、距離の取り方を考えることも大切。
「境界線」とは、自分と相手の気持ちや責任、
許容できることの範囲を区別する考え方です。
相手の価値観を無理に変えようとしない。
でも、自分が受け入れられないことまで、受け入れる必要はない。
相手には相手の自由があり、自分にも自分の選択があります。
相手が変わるのを待ち続けるのか。
今の関係を受け入れるのか。
少し距離を置くのか。
自分がどうしたいのかを考えること。
相手を変えられなくても、自分がどう関わるかは選べます✨
◆最後に
人を変えようとしないことは、相手を諦めることではありません。
相手の考えを尊重しながら、自分にできることを考えることです。
伝えることはできる。
気持ちを共有することもできる。
でも、その言葉をどう受け止め、
どう変わっていくかは、相手自身のものです。
だからこそ、相手を変えるために頑張り続けるのではなく、
自分の心にも目を向けてみてください。
本当は、どうしてほしかったのか。
どんな関係なら、安心していられるのか。
何を大切にして生きていきたいのか。
相手を尊重することと、自分を大切にすること。
その両方を忘れずにいたいですね✨
人を変えることに使っていた力を、
これからは自分の人生を心地よくするために使ってみる。
相手が変わることだけを願わなくても、
自分の選択が変わることで、
少しずつ関係の見え方も変わっていくかも。
もやもやしたときは、いつでも聴きます✨