「単語もやらなきゃ」
「文法も復習しなきゃ」
「リスニングも弱い気がする」
「Part7も時間が足りない……」
TOEICで400〜500点台から600点を目指していると、こんな感じになっていませんか?
本屋に行けば参考書はたくさんあります。
YouTubeを開けば「TOEIC600点を取る勉強法」がたくさん出てきます。
今ならAIに聞けば、学習計画だって数秒で作ってくれます。
なのに、
「結局、自分は何からやればいいんだろう?」
となってしまう。
これ、けっこう自然なことだと思っています。
情報がないから困っているのではなく、むしろ情報がありすぎるから、自分に必要なものが分からなくなっているんですよね。
私自身、学生の頃は文法を習っても、頭の中でうまく整理できませんでした。
現在形を習って、次に別の文法を習って、また違う単元が出てきて……。
一つひとつは分かっているつもりなのに、
「結局、英語ってどういう仕組みになっているの?」
という全体像が見えていなかったんです。
後になって英語を学び直し、さらに長年教える側になってみて、
知識を増やす前に、“今どこで止まっているのか”を整理することが大事なんだ
と強く感じるようになりました。
TOEICも同じだと思っています。
今日は、400〜500点台から600点を目指す方に、勉強を増やす前に一度確認してほしい3つのポイントを書いてみます。
1.その単語、「見れば分かる」だけになっていませんか?
例えば、
available
という単語。
文字で見れば、
「ああ、利用できるとか、空いているって意味ね」
と分かる。
でも音声で流れた瞬間、
「……今、何て言った?」
となることがあります。
これ、私はすごく大事なポイントだと思っています。
単語帳を見て意味を覚えることと、
実際の英語の音を聞いて、その単語だと認識できることは別です。
日本語の歌でもありませんか?
何年も聞いていたのに、歌詞を見た瞬間、
「えっ、ここそんなこと言ってたの?」
となること。
でも一度歌詞を知ると、今度はその言葉にしか聞こえなくなる。
英語もかなり似ています。
文字・意味・音。
この3つがつながっている単語が増えてくると、リスニングでも拾いやすくなります。
だから私は単語を見るとき、
「意味が分かるか」だけでなく、
「この単語を正しい音で知っているか?」
も確認したいんです。
「単語はけっこう覚えているのにリスニングが伸びない」
という人は、一度ここを確認してみてもいいと思います。
2.文法問題は「正解したか」だけ見ない
4択問題を解いて、
「正解!よかった!」
で次へ進む。
もちろん、それも悪いことではありません。
でも私はもう一つ聞きたくなります。
「なぜ、それを選びましたか?」
例えば正解がBだったとして、
「なんとなくBっぽかったです」
なのか、
「前置詞の後なので名詞の働きをする形が必要だと思いました」
なのか。
同じ正解でも、中身は全然違います。
逆に間違えていても、
考え方の途中までは合っていることもあります。
だから、
正解=理解している
不正解=分かっていない
と単純には分けられないんですね。
特に400〜500点台では、
「たまたま正解した問題」と
「ちゃんと理由が分かって正解した問題」
を分けてみると、自分の現在地がかなり見えやすくなると思います。
問題集を解くときも、ときどき自分に、
「なぜ私はこれを選んだ?」
と聞いてみてください。
答えを説明できなければ、そこはまだ伸ばせる場所です。
3.「何を勉強するか」の前に、「どれくらいやるか」を考える
ここは英語そのものとは少し違う話です。
でも、私はかなり重要だと思っています。
例えば、
「3か月後に600点を取りたい」
という目標を決めたとします。
では、
1日どれくらい勉強すれば、その目標に届きそうだと思いますか?
30分?
1時間?
2時間?
ここで大事なのは、私が「1日○時間やりなさい」と決めることではありません。
まず自分で考えてみることです。
そして1週間やってみる。
例えば、
「今週は合計2時間だった」
となったとします。
そこで、
「ダメですね。もっとやりましょう」
ではなく、
「この1週間をあと11回繰り返したら、3か月後に600点へ届きそうですか?」
と考えてみる。
「これならいけそう」と思うなら続ければいい。
「いや、このペースだとちょっと難しいかも……」
と思ったら、
「じゃあ来週はどうしよう?」
と考える。
私は、こういうふうに本人が考えて決めていく方が、ただ「毎日1時間やってください」と言われるよりずっと意味があると思っています。
結局、どんなに良い参考書を買っても、
どんなに良い学習計画を作っても、
実際に勉強するのは自分です。
だから学習内容と同じくらい、
「自分は本当にどれくらい時間を使うのか」
を考えることも大切なんです。
600点までの道は、人によって違います
ある人は単語が一番の課題かもしれません。
ある人は、
「文字なら分かるのに音になると分からない」
かもしれない。
文法の基礎が抜けている人もいれば、
知識はあるけれど読むスピードが足りない人もいる。
だから私は、
「TOEIC600点なら、とにかくこれをやればOK」
とはあまり考えていません。
まず、
今の自分はどこにいるのか。
そして、
600点までの間で、どこを先に埋めるべきなのか。
そこが分かってから勉強を始めた方が、迷いはかなり減ると思っています。
もし今、
「単語も文法もリスニングも、全部やらなきゃと思っている」
「教材は持っているけど、何を優先すればいいか分からない」
という状態なら、
今日いきなり新しい参考書を買う前に、一度この3つを確認してみてください。
① 単語は、文字・意味・音までつながっているか
② 文法問題で、“なぜその答えなのか”を説明できるか
③ 90日後の目標に対して、今の学習量で届きそうか
これだけでも、自分が次に何をするべきか少し見えてくるかもしれません。
そして、
「自分だけでは現在地がよく分からない」
「一度、何からやるべきか整理してほしい」
という方に向けて、現在ココナラで
TOEIC600点を目指す方向けの60分個別診断
も始めました。
Vocabulary・Grammar・Reading・Listeningと現在の学習状況を一緒に確認し、診断後には90日間の学習方針を整理したRoadmapをお渡しします。
無理におすすめするつもりはありません。
まずはこの記事の3つを、ご自身で試してみてください。
それでも、
「やっぱり自分では分からないな」
と思ったときに、選択肢の一つとして思い出していただけたら嬉しいです。