唯一無二のバンド~ザ・バンドで学ぶ冠詞「the」

唯一無二のバンド~ザ・バンドで学ぶ冠詞「the」

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学び
英語の「the」は、唯一無二のものに冠せられる言葉です。

例えば、

the sun — 太陽
the moon — 月
the Earth — 地球
the world — 世界
the universe — 宇宙

これらは、この世に一つしかない唯一無二のものであり、それゆえに冠詞「the」がつきます。

THE BAND
ザ・バンド

初めてそのバンド名を耳にしたとき、人を食った名前だなあと思いました。

「バンド」に「ザ」をつけただけ。

バンド名というと、大抵はメンバーが考えに考えてつけるものです。

自分たちのアイデンティティーを示すものだし、商業性にも関わってきます。

ローリング・ストーンズ、ビーチ・ボーイズ、ドアーズ、グレイトフル・デッド、トーキング・ヘッズなどなど。

世界的に成功したバンドは、いずれもバンド名に自分たちの音楽のエッセンスを込めています。

それに対して、

ザ・バンド?

何とも投げやりなバンド名だと思いませんか?

そもそも、なぜ「ザ・バンド」というロック史上最もシンプルな名前になったのでしょうか。

ザ・バンドは、もともとは「ザ・ホークス(The Hawks)」という名前で活動していました。

ロニー・ホーキンスというロック歌手のバックバンドだったため、ザ・ホークスと名付けられました。1960年代前半のことです。

1965年からはディランのバックバンドとして活動するようになるのですが、そのときもザ・ホークスでした。

しかし、ディランが交通事故で一時的に音楽活動を離れていた時期、周囲の人たちから、ディランのバックバンドをやっていた「あのバンド(the band)」と呼ばれるようになり、それがそのままバンド名として定着したと言われています。

1968年には、アルバム『Music from Big Pink』でTHE BANDとして正式にデビューします。

イージーなネーミングではありますが、しかし、そのサウンドを聴けば、まさに唯一無二のバンドであることが分かります。
中毒性のある独自のグルーヴと音色を兼ね備えています。

あのディランが、フォークからロックへ移行するにあたって選んだバンドです。
自身の音楽における革命期に、そのサウンドを彼らに託したのです。

THE BAND

まさに彼らの音楽を物語るにふさわしいバンド名と言えるでしょう。












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