「Sir」と「Ma'am」は映画の中だけじゃなかった

「Sir」と「Ma'am」は映画の中だけじゃなかった

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アメリカに来て、意外だったことのひとつがあります。
それは「Sir(サー)」と「Ma'am(マム)」が日常会話の中で普通に使われていることです。
日本にいた頃の私のイメージでは、「Sir」と聞くと軍隊や映画の世界。
兵士が大きな声で
"Yes, Sir!"
と言っている場面が真っ先に浮かびます。
だから、かなり特別な場面で使われる言葉だと思っていました。

一方の「Ma'am」。
こちらは上品な年配の女性や、何だか格式の高い場面で使う呼び方というイメージ。
正直、自分が呼ばれることはないと思っていました。
ところが、アメリカに住み始めてみると、この二つの言葉を本当によく耳にします。

最初に驚いたのはお店でした。
ある時、店員さんに商品の在庫を尋ねたことがあります。
店員さんは調べてくれることになり、
「ちょっと待っててね」と言われたので近くで待っていました。
しばらくしてその店員さんが戻ってきたのですが、少し離れた場所から
"Ma'am!"
と私を呼んだのです。

一瞬、「。。。」という時間があり、周りを確認し、「あ、yes!」
呼ばれていたのは私。
その時初めて、「普通に私もMa'amなのか」と気付きました。

また別の日、レジに並んでいた時のこと。
前の人の会計が終わり、次の人を案内する時に店員さんが
"Next, Sir."
と声を掛けていました。
見ると、普通のおじさんです。
映画に出てくる軍人でもなければ、偉い人でもありません。
普通の買い物にきたお客さん。
それを見て、「ああ、男の人も日常でSirと呼ばれるんだー」と思いました。

もちろん全員が使うわけではありませんが、珍しいものでもありません。
日本語にはぴったり対応する言葉がないので説明が難しいのですが、「お客様」と言うほど堅苦しくなく、それでいて失礼にもならない便利な呼び方なのかもしれません。

今でもたまにMa'amと呼ばれると少し「うふ」という気持ちになります。
頭のどこかに、「Ma'amってもっと上品で大人の女性のこと」
という昔のイメージが残っているからです(笑)。

映画の中で聞いていた言葉が、実は日常会話だった。
これもアメリカ生活で知った小さな発見のひとつです。
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