取引先から「資料を送ってください」と言われたら、何を用意すればいい?
取引先から突然、
「一度、資料を送っていただけますか?」
と言われたことはありませんか。
商品やサービスについて説明することはできる。
写真もある。価格も分かっている。これまでの販売実績もある。
でも、
「では、資料にして送ってください」
と言われると、急に何から手をつければよいのか分からなくなる。
小さなお店やブランドを運営していると、最初から提出用の資料一式が揃っているとは限りません。
写真はスマホの中。
商品の情報はInstagram。
価格表はExcel。
販売実績はメールの中。
ブランドについての説明は、自分の頭の中にはあるけれど文章にはしていない。
そんな状態でも、実は資料を作るための材料はかなり揃っています。
最初から「完成した原稿」を作る必要はありません
資料を作ろうとすると、
「まず文章を書かなければ」
と思ってしまいがちです。
でも、最初にやることは文章を書くことではありません。
まずは、手元にあるものを集めてみます。
たとえば、
・商品や店舗、売場の写真
・WebサイトやSNS
・商品名や価格
・販売実績
・取引先から届いたメール
・既存のチラシやパンフレット
・納期、ロット、出店条件などの情報
・箇条書きのメモ
こうしたものがあれば、十分に資料づくりを始められます。
きれいな文章になっていなくても構いません。
むしろ、最初の段階では「何を書くか」よりも、どんな情報を持っているかを見る方が大切です。
同じお店でも、提出先によって必要な情報は変わります
ここからが、資料を作るときに少し難しいところです。
手元にある情報を、そのまま全部並べればよいわけではありません。
たとえば同じブランドでも、
商業施設へPOP-UP出店を提案する場合と、
セレクトショップへ卸販売を提案する場合では、
相手が確認したい内容が違います。
商業施設の担当者なら、
「どんなブランドなのか」
「どんな商品を扱っているのか」
「どんな売場になりそうか」
「これまでの販売実績はあるか」
といった情報を確認するかもしれません。
一方、卸先のバイヤーなら、
「価格帯はどのくらいか」
「卸条件はどうなっているか」
「初回発注はいくらからか」
「納期はどのくらいか」
といった情報も必要になります。
つまり、
資料を作る前に見るべきなのは、「何を書きたいか」だけではなく、「誰に見せる資料なのか」です。
持っている情報を、全部載せなくても大丈夫です
写真が20枚あるからといって、20枚全部を載せる必要はありません。
ブランドについて長く説明できるからといって、その文章をすべて入れる必要もありません。
資料の役割は、持っている情報を全部見せることではなく、
相手が確認したいことを、分かりやすい順番で確認できるようにすること
です。
たとえば、
ブランド概要
↓
商品
↓
特徴
↓
販売実績
↓
今回の提案内容
↓
条件
というように、相手が読み進めながら判断しやすい順番へ組み替えるだけでも、資料の見え方は大きく変わります。
分からない情報を、無理に埋める必要もありません
もう一つ大切なのが、
分からないことを、それらしい文章で補わないことです。
たとえば、市場規模や売上予測、競合との比較などは、確認できる根拠がなければ無理に入れる必要はありません。
資料を見栄えよくすることと、事実を増やすことは別です。
確認できている情報を使いながら、
「今回の提出先に必要な情報は何か」
「不足しているなら、何を確認すればよいか」
を見ていく方が、取引先へ出す資料として扱いやすくなります。
写真、SNS、メール、メモからでも資料は作れます
たとえば、こんな状態だったとします。
Before
・店舗写真
・商品写真
・Instagram
・価格情報
・販売実績
・取引先から届いたメール
それぞれ単体では情報として存在していても、取引先へそのまま送るには少し分かりにくい状態です。
ここから、
After
・ブランド概要
・商品紹介
・ブランドの特徴
・販売実績
・出店イメージ
・提案内容
といった形で、6ページ程度の資料へ組み立てることができます。
※掲載例は、資料作成例として制作した架空案件です。
資料を作るというと、PowerPointをきれいにデザインする作業を想像しやすいですが、その前に、
散らばっている情報の中から、何を使うのかを決める工程
があります。
実際には、ここが資料の中身を決める大きな部分です。
「資料はないけれど、材料はある」なら始められます
取引先から資料を求められたとき、
「うちにはちゃんとした資料がない」
と思っても、まずは手元を見てみてください。
写真、SNS、価格表、メール、過去の販売記録、ちょっとしたメモ。
一つひとつは資料に見えなくても、それらを組み合わせれば、提出先が確認しやすい形にできることがあります。
私たちは、
写真・SNS・メール・メモなど、まだ資料になっていない情報から、取引先向けの提案資料を作成するサービス
を出品しています。
完成した原稿をご用意いただく必要はありません。
「材料はあるけれど、どう資料にすればよいか分からない」
という場合は、こちらもご覧ください。