ベトナムの職場では、家族の用事で休むことが自然に受け入れられている場面があります。日本と比べながら書きます。

ベトナムの職場では、家族の用事で休むことが自然に受け入れられている場面があります。日本と比べながら書きます。

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家族の用事と仕事
私たちのハノイのオフィスでは、前日の夕方にチャットで「明日は祖父の命日なので、午後から休みます」と連絡が入ることも珍しくありません。周りの返事は「了解です、気をつけて」くらいで、理由をそれ以上聞く人はいません。

ベトナムには、亡くなった家族の命日に親族が集まって食事をする「ゾー(giỗ)」という習慣があります。旧暦で日にちを決める家が多く、毎年同じ日付になるとは限りません。本人も直前に家族から日程を知らされる、ということがよく起きます。

仕事と家族のどちらを取るか、という話になる前に、家族の用事なら行くのが当たり前という前提が、職場の中で共有されている。私の周りでは、そう感じる場面が多いです。

体験した場面
リリースを控えた週に、メンバーの一人から「地元で親戚の結婚式があるので、2日休みます」と言われたことがあります。日本で働いていた頃の感覚が残っていた私は、正直なところ少し焦りました。

ところが本人は、休みに入る前の日に、作業の進み具合と、残りを誰にお願いするかを短いメモにまとめて共有してくれていました。チームのほうも特に騒ぐことはなく、淡々と分担を組み替えていた、というのが実際のところです。

印象に残ったのは、休んだことより、その段取りの自然さです。休むことが前提にあるから、抜けた穴を埋める手順が一人ひとりの習慣になっているのだと思います。とはいえ、誰もがいつも同じようにできるわけではありません。あくまで私が見てきた範囲の話です。

日本の職場との違い
日本の職場にも、忌引や慶弔休暇の制度を設けている会社は多くあります。ただ、法事や親戚の結婚式で休むときは有給休暇を使い、理由の欄には「私用のため」とだけ書く、という方も多いのではないでしょうか。

ベトナムのオフィスでは、家族の話が職場の会話にそのまま出てきます。子どもの熱で早退する人に「お大事に」と声がかかり、翌朝には「もう熱は下がった?」と聞かれる。私生活を持ち込んでいるというより、お互いの予定を知っておくための情報共有に近い感覚です。

どちらが良いという話でもありません。家庭の事情を職場に持ち込まない日本のやり方には、周りに気をつかわせないという良さがあります。

スケジュールに入れておくこと
ベトナムのチームと一緒に仕事をするなら、次のような予定は早めに聞いておくと、あとで慌てずに済みます。

・旧正月(テト)の前後。休みそのものが長く、その前の週から全体の動きがゆっくりになります ・家族の命日。旧暦で決まるため、去年と同じ日とは限りません ・結婚式。私の周りでは、秋から旧正月の前にかけて増える印象があります

私たちのチームでは、分かっている休みを月の初めに共有し、定例の打ち合わせの日を決めるときに見るようにしています。急に決まる用事もあるので、一人しか分からない作業を作らないことにも、同じくらい気を配っているつもりです。

家族の用事で休みやすい職場は、誰かが休む前提で仕事の渡し方が組み立てられている職場でもあります。その前提を少し知っておくだけで、予定の読み違いはかなり減らせると感じています。

気になった点があれば、コメントで教えてください。
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