ベトナムで日本語を学ぶ人は16万人以上

ベトナムで日本語を学ぶ人は16万人以上

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国際交流基金の調査では、ベトナムの日本語学習者は16万4,495人で、世界で6位です。ハノイで日本のお客様向けの開発をしている立場から、この数字をどう読んでいるかを書いてみます。

調査の数字
この数字は、国際交流基金が世界の日本語教育機関を対象に行っている調査の、2024年度の結果です。学校や日本語学校など、教育機関で学んでいる人を数えたもので、独学の人は含まれません。

街の感覚としても、ハノイでは日本語学校の看板をよく見かけますし、大学の日本語学科も珍しくありません。日本語を学ぶことが、特別な選択ではない国だと感じています。

2021年度から減っているという事実
一方で、前回の2021年度の調査では16万9,582人でした。3年で約5千人、率にして3.0%減っています。

減った理由は、この調査の数字だけでは分からないため、ここで決めつけることはしません。ただ、日本語を話せる人がこれからも自然に増えていく、という前提で考えるのは、少し危ういと思っています。16万人という数は大きいものの、増え続けている数字ではありません。

なぜ日本語を学ぶのか(社内スタッフに聞く)
数字だけでは見えないこともあるので、社内で日本語を使って仕事をしているエンジニアに、学び始めたきっかけを聞いてみました。

・ダン・ヴァン・ルアン(ITエンジニア、30代)
「大学で、日本で働くIT人材を育てるコースに入りました。授業の一部が日本語だったので、最初は単位のための勉強でした。日本のお客様と、通訳なしで仕様の話ができたときに、これは続けようと思いました。」

話を聞いて印象に残ったのは、学び始めた理由より、続けた理由のほうがはっきりしていたことです。試験に受かることより、仕事の相手と直接話せることが、学び続ける理由になっていました。
日本語が話せることと、仕事ができることは別
これは、ベトナムに限らない話です。

日本語で会話ができても、業務の話がそのまま通じるとは限りません。「締め」「検収」「稟議」のように、日本の会社の仕事の進め方と結びついた言葉は、語学の教科書にはあまり出てきません。反対に、日本語がそれほど流暢でなくても、分からないところを分からないと言い、確かめた内容を書いて返せる人となら、仕事はきちんと進みます。

私たちが打ち合わせで続けているのは、話した内容を書面にして、「この理解で合っていますか」と確かめていただくことです。言葉の上手さより、すれ違いをどれだけ早く見つけられるかのほうが、結果を左右すると感じています。

ベトナムに日本語を学ぶ人が多いのは事実です。ただ、それは国全体の話で、目の前のチームがどうかは別の問題です。相手を選ぶときは、日本語がどれだけ話せるかに加えて、話した内容をどう確かめているかを一度見てみると、判断しやすくなると思います。

出典:国際交流基金「2024年度 海外日本語教育機関調査」

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