「AI文字起こしはどこまで信用できる?」誤変換が起こりやすい5つの場面

「AI文字起こしはどこまで信用できる?」誤変換が起こりやすい5つの場面

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AIを使った文字起こしは、本当に便利になりました。

音声データを入れると、短時間で文章にしてくれる。

以前なら何時間もかかっていた作業が、かなり楽になっています。

私も、

「文字起こしはAIでかなり効率化できるようになったな」

と感じます。

ただ、その一方で、

「AIで文字起こししたから、もう確認しなくても大丈夫」

とは言い切れません。

かなり正確に見えても、よく読むと、

人名が違う。

専門用語が別の言葉になっている。

数字が変わっている。

といったことがあります。

今回は、AI文字起こしで特に誤変換が起こりやすい場面について整理してみます。

AI文字起こしは「かなり正確」と「間違えない」は違います


最近のAI文字起こしは、以前と比べてかなり精度が上がっています。

静かな場所で、

一人が、

はっきりした声で、

一般的な言葉を話している。

このような音声なら、かなり正確に文字になることがあります。

そのため、

パッと見ただけでは、

「ほとんど間違っていない」

ように感じます。

でも、

95%正確だったとしても、

1時間の音声なら残りの5%はそれなりの量になります。

さらに問題なのは、

間違っている部分ほど重要な情報だったりする

ことです。

① 複数人が同時に話している


会議や座談会では、

誰かが話している途中に、

「そうですね」

「私もそう思います」

と別の人が話すことがあります。

人間なら、

声の違いや会話の流れから、

誰が何を話しているのか分かることがあります。

でもAIでは、

発言が重なると、

文章が途中で切れたり、

2人の発言が一つにつながったり、

話者を間違えたりすることがあります。

特に議事録では、

「誰が発言したのか」

が重要になる場合があります。

複数人が参加する音声では、

文字そのものだけでなく、

話者の区別

も確認した方がよいと思います。

② 医療用語・専門用語・固有名詞


これはかなり注意したいところです。

例えば医療現場では、

疾患名。

薬剤名。

術式。

医療機器。

検査名。

病院名。

人名。

など、一般会話ではあまり使わない言葉がたくさんあります。

AIがその単語を知らない場合、

音が似ている別の言葉

に変換されることがあります。

文章として自然に見えるため、

意外と気付きにくいこともあります。

例えば、

専門用語が一般的な単語に置き換わっていても、

文章として意味が通ってしまう。

これが少し怖いところです。

③ 小声・早口・語尾が聞き取りにくい


音声の状態も文字起こし精度に影響します。

例えば、

小さな声。

早口。

語尾が消える話し方。

マスク越しの発言。

マイクから遠い人の声。

こうした音声では、

一部だけ抜けたり、

別の言葉として認識されたりすることがあります。

特に、

「~ではない」


「ない」

が聞き取れなかったら、

文章の意味が反対になる可能性もあります。

細かな誤変換に見えても、

意味への影響は大きいことがあります。

④ 周囲の雑音が多い


会議室なら比較的静かですが、

現場で録音した音声では、

さまざまな音が入ることがあります。

例えば、

エアコン。

机を動かす音。

紙をめくる音。

車の音。

周囲の会話。

電子音。

こうした雑音が大きいと、

人の声が聞き取りにくくなります。

AIも同じです。

特に、

発言者の声と雑音の大きさが近い

場合は誤認識が増えることがあります。

文字起こしの精度は、

AIの性能だけでなく、

元の音声データの質

にも左右されます。

⑤ 数字・日付・略語


個人的に、特に確認したいのがここです。

例えば、

「15人」


「50人」

になっていた。

「8月24日」


「8月14日」

になっていた。

「0.05」

が別の数字になっていた。

こうした間違いは、

文章の流れだけでは見つけにくいことがあります。

また、

医療や研究では略語も多く使います。

AIが略語を別の単語として認識すると、

意味がまったく変わることもあります。

数字や日付、略語については、

文字起こし後に重点的に確認する項目

として考えてもよいと思います。

「文章として自然だから正しい」とは限りません


AI文字起こしで厄介なのは、

間違った文章でも、

それらしい文章になること

です。

明らかに意味不明な文章なら、

「ここは間違っている」

と気付きます。

でも、

別の単語に置き換わっていて、

文章として自然だった場合。

そのまま読んでしまう可能性があります。

だからこそ、

文字起こしを確認するときは、

誤字脱字だけではなく、

「本当にこの内容を話していたか」

という視点も必要になります。

全部を最初から聞き直す必要がある?


では、

AIで文字起こししたあと、

最初から最後まで全部聞き直さなければならないのでしょうか。

用途によります。

例えば、

正式な会議記録。

研究インタビュー。

重要な契約内容。

数値を扱う資料。

などでは、より丁寧な確認が必要になると思います。

一方、

自分用のメモや、

大まかな内容把握が目的なら、

そこまで細かく確認しなくてもよい場合があります。

つまり、

必要な精度は用途によって違います。

重要なところから確認する方法もあります


長い音声を全部細かく確認するのが難しい場合、

まず、

間違うと困る部分

を重点的に確認する方法があります。

例えば、

人名
数字
日付
専門用語
決定事項
結論
担当者
期限

などです。

会議の議事録であれば、

雑談部分より、

「何が決まったのか」

の方が重要です。

用途に合わせて確認する場所を決めると、作業量も減らせます。

AI文字起こし後の「校正」が大切


以前の記事では、

文字起こしを読みやすい文章に整える話を書きました。

その前に必要なのが、

内容が正しく文字になっているか確認すること

です。

私は、

音声


AI文字起こし


誤変換の確認・校正


ケバ取り・整文


要約・議事録

という順番で考えると分かりやすいと思います。

最初の文字起こしが間違っていると、

その後どれだけ文章をきれいにしても、

内容そのものが間違ったままになってしまいます。

要約すると誤変換が見えにくくなることもあります


AIでは、

文字起こしした文章をそのまま要約することもできます。

とても便利です。

ただ、

元の文字起こしに誤変換があると、

その誤った内容を前提に要約される可能性があります。

さらに要約すると、

元の文章が短くなるため、

どこで間違ったのか分かりにくくなる

こともあります。

そのため、

重要な用途では、

文字起こしを確認してから要約する

方が安心です。

研究インタビューでは特に注意したい


研究インタビューでは、

発言そのものがデータになることがあります。

例えば、

「不安ではなかった」

という発言が、

「不安だった」

になっていた。

たった一言ですが、

意味はほぼ反対です。

その文章をもとに分析すれば、

研究結果にも影響する可能性があります。

研究データとして使用する場合は、

AI文字起こしを完成データとして扱わず、元音声と照合する

ことが大切だと思います。

AI文字起こしがダメという話ではありません


ここまで読むと、

「やっぱりAI文字起こしは使わない方がいいの?」

と思うかもしれません。

私はそうは思いません。

むしろ、

上手に使えば非常に便利です。

ゼロから人が全部入力するより、

AIに最初の文字起こしをしてもらい、

人が確認する。

この方が、

大幅に時間を短縮できる場合があります。

大切なのは、

AIを使うか、使わないか

ではなく、

どこまでAIに任せて、どこを人が確認するか

だと思います。

録音するときから精度を上げることもできます


文字起こしの精度を上げたいなら、

AIに入力した後だけではなく、

録音するとき

も大切です。

例えば、

できるだけ静かな場所で録音する。

マイクを発言者から遠ざけすぎない。

複数人で同時に話さない。

固有名詞ははっきり発音する。

こうした工夫だけでも、

文字起こししやすい音声になります。

AIの性能だけで解決するのではなく、

元データを良くする

という考え方もあります。

私なら特にここを確認します


AI文字起こしを確認するとき、

私なら特に、

数字

固有名詞

専門用語

否定表現

決定事項

を重点的に見ます。

全文を同じ重さで確認するより、

間違ったときに影響が大きい情報を優先する。

これも一つの方法です。

まとめ


AI文字起こしは、

かなり便利になりました。

でも、

精度が高いことと、確認が不要であることは別です。

特に、

複数人が同時に話す
医療用語・専門用語・固有名詞
小声・早口・聞き取りにくい話し方
周囲の雑音
数字・日付・略語

では、誤変換が起こる可能性があります。

だからといって、

すべてを人が最初から文字にする必要はありません。

AIに最初の作業を任せ、

重要な部分を人が確認する。

そして、

必要に応じて校正し、

読みやすく整え、

要約や議事録にする。

AI文字起こしは、

「完成品を自動で作るもの」ではなく、「作業を大幅に助けてくれるもの」

と考えると、使いやすいのではないかと思います。

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