研究を始めるとき、多くの方が最初に悩むのが「どんな方法で調査しようか」ということではないでしょうか。
質問紙調査にするのか、インタビューにするのか、観察法にするのか…。
もちろん研究方法は大切ですが、研究指導をしている中で私が感じるのは、**研究計画書の完成度を左右するのは「方法」ではなく「目的」**だということです。
今回は、研究計画書を作成するときに意識したいポイントをご紹介します。
研究計画書は「設計図」です
家を建てるとき、いきなり材料を集めることはありません。
まずは設計図を作り、「どんな家を建てるのか」を明確にします。
研究も同じです。
研究計画書は、研究全体の設計図です。
ここが曖昧なまま進めてしまうと、途中で方向性がぶれてしまうことがあります。
「方法」から考えない
学生や院内研究では、
「アンケートを取りたいです。」
「インタビューをしたいです。」
という相談を受けることがあります。
しかし、その前に考えたいのは、
「何を明らかにしたいのか」
という研究目的です。
目的が決まっていない状態で方法を選ぶと、
「その方法で本当に目的に答えられるのか?」
という問題が生じることがあります。
目的が決まると方法も決まります
例えば、
「手術室看護師の器械受け渡しの評価要因を明らかにしたい。」
という目的であれば、
観察だけでは十分ではないかもしれません。
一方、
「看護師の満足度を把握したい。」
のであれば、
質問紙調査が適している場合もあります。
つまり、
研究方法は目的に合わせて選ぶものです。
研究計画書で確認したい4つのポイント
私は研究計画書を見るとき、次の4点を確認しています。
・研究目的は明確か
・対象者は目的に合っているか
・研究方法は適切か
・分析方法は研究目的に対応しているか
この4つがつながっている研究は、全体に一貫性があり、とても読みやすくなります。
よくある失敗
研究計画書では、
・目的が複数ある
・対象者を選んだ理由が分からない
・分析方法が目的と一致していない
といったケースを見かけることがあります。
どれも研究を進める中で修正できますが、計画書の段階で整理しておくことで、その後の作業がスムーズになります。
私が最初に確認すること
研究相談では、
最初に統計や結果の話をすることはほとんどありません。
まず確認するのは、
「この研究で何を明らかにしたいのですか?」
という一点です。
ここが整理できると、
研究方法や分析方法も自然と見えてくることが多いからです。
まとめ
研究計画書は、
単なる提出書類ではありません。
研究全体の方向性を決める大切な設計図です。
もし研究計画書を作成するときに迷ったら、
まずは
何を明らかにしたいのか
なぜその研究が必要なのか
その目的に方法が合っているか
この3点を確認してみてください。
研究の完成度は、計画書の段階で大きく変わります。
「研究計画書の内容に自信がない。」
「研究方法や分析方法がこれで良いのか確認したい。」
そんな方は、お気軽にご相談ください。
大学教員としての研究指導経験を活かし、一緒に研究計画を整理するお手伝いをいたします。
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