「考察」は結果を書き直す場所ではありません|伝わる考察の書き方

「考察」は結果を書き直す場所ではありません|伝わる考察の書き方

記事
学び
論文を書いていると、

「考察には何を書けばいいのでしょうか?」

という質問をよくいただきます。

実際に添削をしていると、

結果をそのまま書き直している
自分の感想になっている
文献を並べただけになっている

というケースは少なくありません。

考察は、結果をもう一度書く場所ではなく、結果の意味を考える場所です。

今回は、考察を書くときに意識したいポイントをご紹介します。

考察は「結果の説明」ではありません


例えば、

結果で

「A群はB群より有意に高かった。」

と書いたとします。

考察で、

「A群はB群より高い結果となりました。」

と書くだけでは、

結果を繰り返しているだけです。

読み手が知りたいのは、

「なぜ、そのような結果になったのか」

ということです。

「なぜ?」を考えることが考察です


考察では、

結果の背景や理由を考えていきます。

例えば、

対象者の経験年数が影響したのではないか
教育環境の違いが関係したのではないか
先行研究でも同様の傾向が報告されている

このように、

結果から一歩踏み込んで考えることが考察になります。

もちろん、推測だけで書くのではなく、

結果や文献を根拠に考えることが大切です。

文献と比較すると考察が深まります


考察を書くときは、

先行研究との比較が欠かせません。

例えば、

同じ結果だった
異なる結果だった
新しい視点が得られた

などを整理すると、

今回の研究の特徴が見えてきます。

考察は、

「自分の研究だけを見る」のではなく、他の研究と比べながら意味を考えることでもあります。

研究の限界を書くことも大切です


考察では、

研究の限界について触れることも重要です。

例えば、

対象者数が少なかった
単施設での調査だった
特定の時期だけの調査だった

などです。

限界を書くことは、

研究の価値を下げることではありません。

今回の研究で分かったことと、

今後さらに検討が必要なことを整理する大切な部分です。

今後の課題につなげる


考察の最後では、

今後の課題を書くこともあります。

例えば、

多施設で調査する必要がある
対象者数を増やした研究が必要
別の評価方法でも検討する必要がある

などです。

「今回の研究で終わり」ではなく、

次の研究につながる視点を示すことも考察の役割です。

私が添削で最も多く修正するポイント


論文を添削していると、

最も多いのは、

結果と考察が混ざってしまっているケースです。

結果では事実だけを書く。

考察では、その事実の意味を考える。

この役割を分けるだけで、

論文全体がとても読みやすくなります。

まとめ


考察を書くときは、

「結果を書き直す」のではなく、

「結果の意味を考える」

という視点を持つことが大切です。

意識したいポイントは、

結果を繰り返さない
「なぜそうなったのか」を考える
文献と比較する
研究の限界を書く
今後の課題につなげる

この5つです。

考察は難しく感じる部分ですが、

一つひとつ整理していくことで、

読み手に伝わる論文になります。

「考察が結果の繰り返しになってしまう。」

「どこまで書けばよいか分からない。」

そんな方は、お気軽にご相談ください。

大学教員としての研究指導経験を活かし、考察の整理や論文全体のブラッシュアップをサポートいたします。

看護研究の考察の書き方チェックリスト
統計結果の文章化テンプレート

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す