医療・介護ライディング実績③18年の看護師生活を振り返る―2年目で病院退職、施設看護師になった私―1

記事
コラム
病院を二年で辞め、施設看護師になった
―経験がなくても大丈夫?18年間を振り返る①―


看護師1年目、「いつ辞めよう」
と思いながら働いていました。

私は、社会人経験後23歳で
看護学校に入学し、
26歳で正看護師の資格を取得しました。
2008年のことです。

気がつけば、看護師歴は18年になりました。
資格取得後、隣町の市民病院で働き始めましたが、
結果としてたった二年で
退職を決意することになります。


一年目は、本当に過酷でした。
新人はしばらく日勤のみですが、帰宅は日が変わる時間帯。

ロッカーで深夜勤務の人と
顔を合わせることも、日常茶飯事でした。

なぜそんなに遅くなるのか。

当時はまだ紙の記録で、まず別の紙に下書きをし、
プリセプターや先輩の確認を受けてから
清書するという流れでした。

今のようにパソコンで完結する時代ではありません。

仕事も遅く、急変もある。

記録の下書きに入れるのは、夜7時頃だったと思います。


配属は消化器外科病棟。
オペ後の患者さんや、消化器がん末期の方も多く、
新人の私には分からないことだらけでした。

急変も多く、
一瞬たりとも気が抜けない毎日。

同じ病棟に配属された同期3人で、
朝早くから夜遅くまで働いていました。

朝、病棟へ向かう足取りはいつも重く、
ため息をつきながら歩いていたのを覚えています。


同じように、「行きたくない」
と思いながら出勤していた方も
いるのではないでしょうか。

そんな生活が続き、一年が経つ頃には、
心身に支障が出るようになっていました。
同期の一人は、別の病院へ転職しました。


そして数ヶ月後、
私自身も大きく体調を崩します。
退職を決意したのは、この頃でした。
もともと、病院勤務は三年と決めていました。
看護学生の頃から、

精神科看護をしっかり学びたい
という思いがあったからです。

ただ、
「もう一年だけ一般病院で経験を積んだ方がいいのではないか」
とも考えました。

観察力と対応力を、
もう少し身につけておきたい。

そう思い、
比較的ゆったりしていると聞いた
消化器内科病棟への異動を希望しました。

病院には様々な患者さんがいて、症状も背景も違います。
その中で、

見る目
感じる目
見抜く目

そして、そこからどう対応するかを考え、
実践する力。
これらを身につけることが、
看護師にとって大きな財産になるのではないか。

当時の私は、そう考えていました。

実際、消化器内科では学びも多くありました。

内視鏡治療後の出血対応、
先輩の観察力、判断、
医師への報告のタイミング。

吸収できることは、
本当に多かったと思います。


勤務は相変わらず大変でしたが、
「この一年でできるだけ多くを学びたい」
という一心で過ごしました。

そして迎えた、病院最後の日。
日勤業務と挨拶を終え、勤務が終わったのは20時頃でした。


あの時の、なんとも言えない解放感。
「これで終われる」という感覚は、
今でもはっきり覚えています。


一方で、理想と現実のギャップも強く感じていました。

見たことのない機器、
聞いたことのない治療法、
副作用を十分に理解できていない抗がん剤。

分からないことばかりの中で、

「いつ・誰に・何を聞けばいいのか」
すら分からない。

そもそも、聞いていいのか。
「調べていないと思われるのではないか」
と不安になる。

夜中まで調べても、
分からないことの方が多い。
今のように、すぐに調べられる環境
でもありませんでした。


そんな中で、
印象に残っている出来事があります。

どうしても分からないことがあり、
先輩に質問した時のことです。

「何でだと思う?」

質問で返されました。


自分なりに調べ、ここまでは分かったが、
その先が分からないと伝えても、返ってくるのは同じ問い。

当時は、

「自分の調べ方が悪いのだ」

と思っていました。


でも、今になって感じることがあります。

あの時の私は、

「どう教わればいいか」
を知らなかったし、

教える側もまた、
「どう教えればいいか」
を十分に指導を受けておらず、
学んでいなかったのかもしれない、と。
(これは、当時のプリセプターや制度
    を否定したいわけではありません)


「誰かにに何かを教える」
ということは、本当に難しいものです。
私もこの18年間で、
教える・伝えることの難しさを感じてきました。


私がいた病院では、
4年目ほどの看護師がプリセプターを担当していました。
同時に、リーダー業務も始まり、
病棟全体を見ながら判断・指示を出す力を
養う時期でもあります。

その中で、私のような
右も左も分からない新人を育てる。
決して簡単なことではありません。


新人教育には、
広い視点と確かな根拠、
経験に裏打ちされた判断、
そして、つまずきを察知して導く力。
そういったものが必要なのではないかと、
今は感じています。

そしてそれは、教える側にとっても、
自分の看護を見直す機会になるのだと思います。


…と、そんなことを考えながら、
気づけば看護師18年目になりました。


振り返ってみると、
あの2年間は決して楽ではありませんでしたが、
今の自分につながる大切な時間だったと感じています。


第一弾はここまでとします。
次回は、退職後に急遽決まった
転職先について書いていきます。


ここから、私の施設看護師としての
16年が始まります。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら