◆クリアプラス思考◆#2

◆クリアプラス思考◆#2

記事
コラム
クリアプラス思考が生まれた理由

前回、クリアプラス思考について、私が大切にしている考え方の土台を書きました。




今回は、

「なぜ、このような考え方になったのか」

その背景について書いてみます。



背景


私は、最初から自分の考えをしっかり持っていたわけではありません。

むしろ若い頃は、周りに合わせることが多かったと思います。

氷河期世代という時代背景もあり、

「周りと同じようにすること」

「目立たないこと」

「普通でいること」

を意識していました。



周りに合わせていれば、安心できる。



そう思っていた部分もありました。



でも、本当の自分を出せない感覚があり、心のどこかでは窮屈さを感じていました。



そんな自分に、大きな転機が訪れました。



転機


24歳の時、リーダーという役割を任されたことです。



正直、不安もありました。

まだ若い。

経験も十分ではない。

周りには、自分より年齢も経験も上の人がたくさんいました。

「若いのに何が分かるんだ」

そう思われてもおかしくない環境でした。



でも、任された以上、逃げることはできません。



どうすれば認めてもらえるのか。



どうすれば信頼してもらえるのか。



どうすれば同じ方向を向いてもらえるのか。



必死に考えました。



もちろん、仕事の基本やリーダーとして必要なことは教えてもらいました。



ただ、決められたことを覚えるだけでは足りない気がしていました。



仕事は、マニュアル通りに進むことばかりではありません。



人がいて、状況が変わり、予想外の問題が起こる。



その時に必要なのは、知識だけではなく、



「どう見るか」

「どう考えるか」



という部分でした。



その職場は、松下幸之助氏の考え方を基本理念としていました。



そこで学んだことは、今の自分の大きな土台になっています。



特に心に残っているのは、



「現場第一主義」


「人を大切にする」



という考え方です。



現場で何が起きているのかを見る。

机上だけで判断しない。

そして、仕事をするのは人であることを忘れない。



当時は、すべてを深く理解できていたわけではありません。



でも、経験を積むほど、その意味を実感するようになりました。



リーダーになると、仕事の幅は一気に広がりました。



生産の進捗管理。

作業指導。

人の配置。

不良やトラブル対応。

労務管理。

残業管理。



一つのことだけ見ていればいいわけではありません。



生産だけを見ても駄目。

品質だけを見ても駄目。

人だけを見ても駄目。

すべてがつながっている。



自然と、全体を見ることを意識するようになりました。



特に大きな経験になったのが、品質問題でした。



当時の現場は手作業が多く、不良に対する環境はとても厳しいものでした。



一つのミスが品質につながる。



常に緊張感がありました。



対策をしても、問題が止まらない。



やっと解決したと思ったら、別の不良が発生する。



作業の問題だけではありません。



機構の問題。

性能の問題。



いろいろな要素が重なり、普通のやり方では頭が追いつかないこともありました。



最初は、目の前の問題をどう止めるかばかり考えていました。



でも、経験を重ねる中で気づきました。



一つの原因だけを見ていても、本当の解決にはならない。

表面的な問題だけではなく、その奥にある原因を見る必要がある。

全体を見て、情報を整理して、思い込みをなくす。

そうしなければ、本当に必要な改善にはたどり着けない。



また、ヒューマンエラーにも悩みました。



でも、そこで学んだことがあります。



人のミスだけを見ても、問題は解決しない。



なぜ、そのミスが起きたのかを見る必要がある。



作業がやりにくい。

体がしんどい。

不満がある。

面倒だと感じる。

焦っている。



そうした目に見えない状態が、人の集中力や品質に影響することがあります。



だから私は、



「ミスをした人を責める」



のではなく、



「ミスが起きにくい環境をつくる」



ことを考えるようになりました。



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転機2


その後、別の職場では、データ管理にも取り組みました。



履歴を残す。

条件を整理する。

情報を共有する。

感覚や経験だけではなく、根拠をもとに判断する。





現場で感じること。

データから見える事実。



その両方を見ることで、より正確に問題を捉えられるようになりました。



振り返ると、クリアプラス思考は、最初から存在していたものではありません。



周りに合わせていた自分。

リーダーとして悩んだ経験。

品質問題と向き合った経験。

人の力を引き出すことを考えた経験。

現場とデータの両方から学んだ経験。



その積み重ねによって、少しずつ形になっていったものです。



見る。

整理する。

考える。

判断する。

改善する。



そして、



人や組織が本来の力を発揮できる状態をつくる。



それが、私が考える



「クリアプラス思考」



です。



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次回予告
今回は、クリアプラス思考がどのような経験から生まれたのかを書きました。

では、この考え方を身につけると、どんな変化があるのでしょうか。

仕事で迷ったとき。

人間関係で悩んだとき。

問題が次々と起こるとき。

クリアプラス思考は、頭の中を整理し、自分なりの判断基準を持つための考え方でもあります。



次回は、

「クリアプラス思考を身につけるメリット」

について、私自身の経験も交えながら書いていきたいと思います。

考え方が変わると、見える景色も変わる。
その先に、新たな世界があるのです。



そんな内容をお届けできればと思っています。


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