がんと告げられたとき、「もう長くは生きられないのでは」と受け止めてしまうことがあるかもしれません。ご本人だけでなく、ご家族も同じように揺れることがあります。その気持ちを否定する必要はありません。
今回お伝えしたいのは、がんと診断されても、それが直ちに死を意味するわけではないということです。ただし、その後の経過は人によって異なります。
【統計ではどうなっている?】
国立がん研究センターの「最新がん統計」によると、2018年にがんと診断された人の全がん5年相対生存率は、男女計64.8%(男性63.2%、女性66.8%)です。
5年相対生存率は、がんと診断された人の集団の生存率を、性別・生まれた年・年齢の分布が同じ一般の日本人集団と比べた指標です。「64.8%の人が5年生きる」という意味ではありません。また、これは2018年に診断された人たちの集団統計で、特定の人の生存や治療の効果を予測する数字ではありません。
【自分の場合は?】
実際の経過は、がんの種類、病期(がんの広がりの程度)、受ける治療、もともとの健康状態などによって異なります。統計の数字を、そのままご自身やご家族に重ねる必要はありません。
見通しを知りたいときは、あなたの状態を把握している診療チームに尋ねてください。「私のがんの種類と病期は何ですか」「治療の目的と選べる方法は何ですか」「今の時点で、今後の見通しについてわかることはありますか」など、聞きたいことからで大丈夫です。いつ、どこまで聞くかは、ご本人が決めてかまいません。
統計は社会全体の状況を知る手がかりです。ご自身のことは、診療チームと一緒に確かめていきましょう。
※この記事は一般的な健康情報です。個別の診断や治療方針を示すものではありません。
【出典】
国立がん研究センター がん情報サービス「最新がん統計」
2018年診断例の数値。ページ更新・確認日:2026年7月14日/閲覧日:2026年10月23日。
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