「あれ、なんだか違う気がする」——乳房の変化に気づいたとき、どこに相談すればよいのでしょう。今回は、変化があるときと、検診で「要精密検査」と案内されたときの二つの場面を整理します。
乳房の変化に気づいたら
乳房の変化には、しこり、皮膚のくぼみやひきつれ、乳頭・乳輪のただれ、乳頭からの分泌物などがあります。しこりは乳腺症など、乳がん以外の良性の変化によって起こることもあります。触れた感じだけで、自分で乳がんかどうかを決めることはできません。
気になる変化があったときは、定期検診を待つのではなく、乳腺科や乳腺外科など、乳房の診察を行う医療機関に相談してください。症状があるときの診察は、症状のない人が受ける定期検診とは目的が異なります。
「要精密検査」は診断の確定ではない
検診結果に「要精密検査」と書かれていると、不安になるのは自然なことです。ただ、この判定だけでがんと決まったわけではありません。「さらに詳しく調べる必要がある」という案内です。症状がなくても、次の通常検診まで待たず、通知や医療機関の案内に沿って精密検査を受けましょう。
精密検査の内容は一人ひとり異なる
精密検査では、マンモグラフィの追加撮影や超音波検査、細胞診、組織診などが行われることがあります。細胞診や組織診は、細胞や組織の一部を採り、顕微鏡で調べる検査です。どの検査を組み合わせるかは、気になる部分の状態などに応じて医療者が判断します。全員が同じ検査をすべて受けるわけではありません。
聞きたいことや不安を、受診前に言葉にしておきたいときもあるでしょう。支援者とのオンラインの対話は、気持ちや次の質問を整理する助けになりますが、診察や検査、診断の代わりにはなりません。
まとめ
気になる変化があれば、検診を待たず医療機関へ
「要精密検査」は、がんの確定診断ではない
次回検診まで待たず、案内に沿って精密検査を受ける
検査の種類や組み合わせは、状況に応じて決まる
次回は「早期発見で期待できることと、治療を決める要素」。早期発見の意味と、一人ひとりに合わせて治療を考える視点を整理します。
出典
国立がん研究センター がん情報サービス「乳がんについて」
国立がん研究センター がん情報サービス「乳がん検診について」
国立がん研究センター がん情報サービス「乳がん 検査」
確認日:2026年10月22日