「乳がん」という言葉は知っていても、実際にどんな病気なのか、説明できる方は少ないかもしれません。今回は、乳がんの基本だけを、やさしい言葉で整理します。基本を知っておくと、体に変化があったときに、次に何をすればよいか考えやすくなります。
■乳がんって何?
胸には、母乳をつくる部分と、母乳を乳首まで運ぶ通り道があります。これらをまとめて「乳腺」と呼びます。乳がんは、この乳腺にできることが多いがんです。
乳がんは女性に多い病気ですが、男性にも乳腺の組織はあるため、頻度は高くないものの、男性に起こることもあります。「乳がん=女性だけの病気」と思い込まず、こうした事実があることも知っておくとよいでしょう。
■しこりがあったら乳がんなの?
胸にしこりを感じることがあります。しこりは乳がんの症状のひとつとして知られていますが、しこりがあるからといって、それがそのまま乳がんとは限りません。
乳がん以外の理由でしこりができることもあるため、しこりに気づいただけで乳がんと決めつけることはできません。
乳がん検診は、もともと症状のない人を対象に行われています。そのため、気になる変化をとくに感じていない時期でも、検診をきっかけとして乳がんが見つかることがあります。
■気になったらどうする?
気になる変化は、しこりだけではありません。乳房のくぼみや乳首からの分泌物などもあります。
胸に気になる変化を感じたときは、次の検診の時期を待つ必要はありません。検診と検診の間であっても、待つ理由にはなりません。気づいたときに、医療機関を受診することが勧められています。
医療機関では、その変化がどのような状態か確認してもらうことができます。自分の目や手だけで判断をつけようとする必要はありません。
乳がんのあらわれ方や経過は、人によってさまざまです。他の方の体験を見聞きすることがあっても、同じ経過になるとは限りません。
ここで紹介したのは、乳がんについての一般的な内容です。気になることがあれば、一人で抱え込まず、医療機関に確かめてみてください。