母と娘は似ていた?『今日もスープを用意して』を数性占術で分析★

母と娘は似ていた?『今日もスープを用意して』を数性占術で分析★

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占い
宮崎県の郷土料理に「冷や汁」というのがあります。
焼いた煮干しなどの魚、すりつぶした胡麻、しそときゅうりを濃い味噌汁に入れて、冷やしておきます。これを熱いご飯にかけて食す夏バテ対策メニューです。
数十年前に、私が入院する直前に弱りきっていた時、「何が食べたい」って聞かれて、真冬なのに「冷や汁」って答えた私に、友人が東奔西走してくれて用意してくれました。薬味と出汁の聞いた味噌汁を口にした時に、思わず「生き返った」って思ったんです。
そのくらい「しるもの」というのは力があって、レシピ本はいうまでもなく、いろんな文学作品にも「しるもの」が作品の根底にあるものもたくさんあります。

そんな「しるもの」が作品の根底にある中で「今日もスープを用意して」(著/加藤 千恵)を読みました。その中の主要人物4名に対して数性占術でお名前を分析してみました。

※お名前分析パートはネタバレにならないように分析のみです。この分析があっているかどうかはぜひ作品をお読みください。
※後半にはネタバレ感想があります。作品を読んだ方はぜひご意見おきかせください。

登場人物を数性占術でみてみた

本条望を数性占術でみてみた★
まわりに敏感でひきずるタイプのようです。考え方はやや保守的。一芸に秀でる数がしっかり入っています。
真面目で粘り強く、衝動的にスタートする数が入っています。意外にも勝負強く、スキルを活かして独立すると成功しやすい数が入っていますので、物語のその後も彼女らしく生き抜くことができるような気がします。

本条芙美子を数性占術でみてみた★
人の影響を受けやすく、心配性です。こだわりが強く、こだわるというより「こだわり抜く」タイプ。たくましく接客向きで人を大事にする数が入っています。極める、頼りになるという数がありながらも人に左右されやすいこと、しかも本人が古風であるので古い家族像から逃れられない無骨さがあるようにみえます。

本条遥を数性占術でみてみた★
長女で家族関係、人間関係でのトラブルを抱えやすい数が入っているため、物語終了後も兄弟姉妹の存在は登場せず母や祖母を背負いながら生きていくようです。没頭してしまう特性がありながらも飽きっぽさも抱えているために、熱しやすく冷めやすいという特性に結びつきそうです。二者択一では間違った方向を選んでしまう、それでもスープという土台を大事にしていく人生を送るかもしれません。

坪井ケンジを数性占術でみてみた★
かなり感受性が強く、自他ともに認めるめんどくさいヤツ。さらに迷いが多く流されやすい部分があります。理想を夢見てしまうところから、ほんの一回か二回優先度が下げられてしまうとそこで悩みのドツボにハマっていきそうです。勉強熱心である一方、やや強情で人間関係や家族関係で悩むようです。



とろわ的読書メモ(ネタバレ感想↓↓)
奔放な母芙美子と、自由になれない娘望の物語。
望の成長の一部を切り取った章立てになっており、望の一人称の前半部分と、その周りの人の目線で紡がれる後半部で構成されています。
保育園の頃から母に振り回されている話から始まるので、どうみても毒親と共依存の子供。と思いながらも、小学校の時の章で、担任教師が「先生は本条の味方だから」というと、望は「お母さんは敵なんですか?」と言うシーンがあります。本当に敵と認定されるような親子関係でない限り、「煮えたぎる鍋の中の蛙をいつ助けるべきなのか」という問いはあらわれるものです。多様性という言葉の中でいびつさを容認しなければならない社会。そしてその社会に対して望が芙美子を隠して擬態しようとしています。それでも他者から見た時の破綻が節々で出てくる構成が巧みだと思いました。
最後の最後で、何度も出てくる「しるもの=スープ」に母芙美子がなぜこだわっていたのかがわかり、隠れてた愛情がわかるシーンにジーンときました。
敷かれたレールの上を歩くのもまた人生、とはいえ、自ら望んで敷かれたレールを歩くのか、それとも望んでなく歩かされるかで「自分自身に向き合う姿勢」が変わるのだと感じた成長物語でした。
私自身が真冬でも冷や汁が食べたかった体験をしました。「しるもの」は日常であり、生きる力を思い出させる特別なものであるという体験でした。影響されやすい芙美子も、しるものの力を信じ、スープという愛にこだわり続けたのではないかと思いました。

親の心子知らずと言うけれども、子の心は親は知らないんじゃないかと思うことが今までも多くありました。当然育った時代の差、時代からくる常識の差。親が話す言葉がともすると「古臭い」と思うこともありました。そんな私は少女時代「普通」であることをずっと考えていました。そして、大人になって気がついたのは、私の目線での「普通」、兄弟の目線での「普通」にも大きな乖離があったことです。
この話は平成2年をスタートとした設定となっているそうです。この時代だからこその息苦しさも当然あっただろうな、数年ズレていたらこんなストーリーにはならないだろうなと思いながら読みました。現代を切り取った文学作品で「コロナ禍」が大事なファクターであり、これによって人々の考え方が変わった、それを描ききったと思います。もしもコロナ禍が無かったら、望は在宅で独立という選択肢を考えもしなかったのでは、と思いました。そんな意味で「時代」の片隅に生きた人を描いた作品だなと思います。

数性占術でみた時のとろわ的観点(ネタバレ注意↓↓)
作中で親子だった本条望と芙美子は親子としてのシンクロが高いことに驚きました。そして、共通して「母性」が現れていました。この本の、この二人のテーマが「母性と社会」だったのでは、と感じました。
望も芙美子も二人ともいわゆるダメ男ハンタータイプ。母性が強くてついついお世話を焼いてしまう。そして、前向きで独立心旺盛で、強情。虚栄心が強く、スキルを活かして独立すると成功しやすい、人の影響を受けやすいという数を持っています。
自由奔放な生き方を貫き、周りの男達に「芙美子ちゃんだから」と許されて生きている芙美子と、成長とその都度広がる社会で周りの人の顔色を伺いながらも母をケアする望。全く違う二人ながらも、お互い見えない母性を交換しながら生きてきたのではないか、そんな風に感じました。
二人の生き方を分けたのは時代の差とスキルの差だったのかと思います。芙美子の生き抜いた時代では、シングルマザーとして生きていくことは今以上に難しく、彼女は夜の仕事と遺産であるストック収入を財源として生活していました。一方で望は小さいときから英語に魅せられ働きながらも翻訳のスクールに通い、最終的には英語を活かして独立します。
もしも生年月日が設定してあったら、ストック収入で暮らした芙美子には先祖からの財を受け継ぐという数があったかもしれない、二人ともにシングルマザーの数が入っていたかもしれないなともっと細かい設定への言及ができたかもしれません。

数性占術は音を数字にして、出てきた数字で読み解く占術です。
生年月日がなくても読み解けるという特徴があります。
人間関係の中では、「生年月日までは知らない」という相手も多いものです。そんなときは数性占術で読み解いてください。人間関係がよくなるお手伝いします。



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