鑑定客エトセトラ★占いの神からの試練

鑑定客エトセトラ★占いの神からの試練

記事
占い
昔、占い店で
占い師活動を行っていた時の事です。


隣の鑑定室から、
突然、占い師と鑑定客の
「うぉー!」
という歓声が上がりました。

鑑定後、その占い師に
先程の歓声が
何だったのか訊ねてみました。

なんと偶然にも
その鑑定客は高校時代の
クラスメイトだったそうです。

鑑定中、話を色々と聞いていく内に、
わかったそうです。
約30年ぶりの再会だそうです。
それが占い師と鑑定客として会うとは、
まさに、偶然のなせる業。


私は、その時まで
こういう形での旧友、旧知人との
偶然の再会はありません。

このケースを自分のケースで
置き換えて考えてみました。

鑑定客が偶然にも知り合いの場合、
その人との関係性がポイントと思いました。

仲の良かった人だったのなら、
このような形での偶然の再会も嬉しいですが、
その逆は、気まずいだけかもしれません。


ある日の事です。
鑑定室に鑑定客が入ってきました。

その顔を見た瞬間わかりました。
Aさんだ!
Aさんは、数年前に私が勤めた会社の隣の部署の人。
それほど親しいという訳ではありませんが、
それでも私がよくAさんの部署に行き、
Aさんと言葉を交わしていました。

鑑定申込書の名前の欄を見ると
Aさんの名前があり、
Aさんである事は間違いありません。

ここで私は迷いました。
「Aさんお久し振りです」
「数年前に〇〇会社の●●部にいた遠藤です」
「お元気でしたか」

こう言ってしまうと
話が別方向に行き、
占い鑑定が出来なくなります。
Aさんは旧知人とはいえ、
占い鑑定目的で来られたお客さん。

そこで私はこう思いました。
Aさんの方から、
そのような話を切り出して来たら、
私はその話に乗ろうと。

占い鑑定スタートです。
いきなりディープな恋愛相談です。
もはや私の方から気さくに
「遠藤です。お久し振りです」
などと決して言えない雰囲気です。

そうこうして、
Aさんの占い鑑定は終了しました。

結局、旧知人である話はしませんでした。
一占い師と一鑑定客の関係で終始したという事です。

実際のところ、
Aさんは私の事を気づいたのかはわかりません。
気づいていても鑑定客に徹したのかもしれないし、
そもそも気づいていないのかもしれません。

私がこのケースで思った感想は、
占い鑑定に集中するのが難しく、
やりづらかったのが本音のところです。

偶然の再会は、
役割が無い状態で会うのが、
心置きなく歓迎して受け入れる事が出来る。


今回は、占いの神から、
どんな相手でも占い師の役割が
全う出来るかという試練を受けたお話でした。

私は、このように特に苦手なところを
占いの神につつかれ
鍛えられたのでした。




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