玄征です。
寝る前に、なんとなく画面を開く。
同じ時期に始めた人が、うまくいっている。
しばらく会っていない人が、次の段階へ進んでいる。
おめでとう、と思います。本当に思っています。
それなのに画面を閉じた瞬間、胸のあたりが重くなる。
自分だけ、何も変わっていない気がする。
今日は、その夜の焦りについてお話しします。
■焦りは、怠けの反対側にあります
焦っている方に、怠けている方はいません。
どうでもいいことには、人は焦らないからです。
焦りが出るのは、それを諦めていない証拠です。
ですから、焦る自分を責める必要はありません。
問題は、焦りそのものではなく、焦っている時に何をするかです。
■比べているのは、相手の結果と、自分の途中です
人が外に出すのは、ほとんどの場合、終わったことです。
決まった、受かった、始めた、形になった。
そこに至るまでの数ヶ月は、出てきません。
一方、自分については、途中が全部見えています。
迷っている時間も、やり直した回数も、言えなかったことも。
相手の完成品と、自分の作りかけを並べている。
これで勝てる人はいません。
比べること自体が悪いのではなく、
並べているものの種類が違うのです。
■巡りには、人それぞれの位置があります
陰陽道では、ものごとには巡る順番があると考えます。
熱が生まれ、形になり、固まり、流れ、次へ伸びる。
誰もがこの順を通りますが、今どこにいるかは人によって違います。
形になる手前にいる人と、すでに刈り取っている人。
この二人を並べれば、刈り取っている人のほうが進んで見えます。
ですが、刈り取っている人は、半年前に蒔いています。
その半年は、外からは見えませんでした。
今あなたが何も出せていないとしたら、
それは止まっているのではなく、まだ外に出る段階ではないだけ、ということがあります。
見分け方は一つです。
半年前と比べて、やっていることの中身が変わっているかどうか。
変わっているなら、進んでいます。出口が遅いだけです。
一年前とまったく同じことを同じやり方でしているなら、そこは見直す場所です。
■焦っている夜に、やらないほうがいいこと
一つ目。大きな決断をする。
夜の焦りは、判断を実際より急がせます。
辞める、別れる、全部やり直す。こうした決断は、朝まで持ち越してください。
朝になって同じ結論なら、それは焦りではなく判断です。
二つ目。全部を一度にやり直す。
焦ると、人は根こそぎ変えようとします。
ですが根こそぎ変えると、それまで積んだものまで一緒に消えます。
変えるのは一つだけ。これは焦っている時ほど守る価値があります。
三つ目。その夜のうちに、誰かに連絡する。
焦りから出た連絡は、たいてい相手に伝わります。
そして、伝わってほしくないほうが伝わります。
■今夜できること
一つ。画面を閉じたら、紙に三つ書く。
この三ヶ月でやったことを、三つ。
小さくて構いません。むしろ小さいほどいい。
焦りは、自分が何もしていないという感覚から来ます。
書き出すと、していないわけではなかったと分かります。
二つ。見る相手を減らす。
全員の近況を追う必要はありません。
焦りの八割は、見なくていいものを見たことから来ています。
三つ。十月のうちに、一つ区切る。
秋は、刈り取って区切る季節です。
終わったことを終わったことにしないまま持ち歩くと、次の芽が出る場所が空きません。
やりかけで放ってあるものを一つ、やめると決める。
それだけで、手元が軽くなります。
■それでも、焦りが消えない時
ここまでは、ご自分で試せる範囲のお話です。
一つだけ、ご自身では見えにくいものがあります。
それは、本当に出口が遅いだけなのか、それとも流れがどこかで切れているのか、という点です。
この二つは、本人からはほとんど同じに見えます。
どちらも「やっているのに何も出ていない」という形をとるからです。
ですが、必要な手は正反対です。
遅いだけなら待つ。切れているなら、切れている場所を直す。
ご自身の流れが、どこで止まっているのか。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
玄征