こんばんは、心象画家の卯月螢です。
HSP気質の繊細な感覚と色彩心理の知識を大切にしながら、画家・色彩心理セラピストとして活動しています。
今日は本当に暑くなりましたね!
昼過ぎには36度を記録し、梅雨が去って湿気こそ和らいだものの、今度はこの厳しい暑さで体調を崩してしまいそうです。
そんな中、今日は図書館へ行ってきました。
借りていた本をすべて読み終え、新しい本を探しに、暑さが本格的になる前の午前中に外へ出たのです。
午前中とはいえ、すでに30度を超えた外には、車のほかにはあまり人の姿が見当たりません。
見かけても、皆自転車で足早に通り過ぎていきます。
いつもと違う時間。
けれど、いつもの同じ道のり。
見慣れた風景であっても、時間が変わるだけで、その見え方は驚くほど新鮮に映ります。
空を見上げると、綿雲や、遠くにはうっすらと入道雲が見えます。
うぶ毛のようなすじ雲が微かに空を渡っていく様子に、いよいよ夏本番の訪れを感じさせられます・・
ちなみに、これらの雲の名前は、今日図書館で借りてきた
『空の見つけ方辞典』という本をパラパラとめくりながら思い出したものなのですが、ほんの少し新しい知識を得るだけで、普段見慣れている風景が一味も二味も違って見えるから不思議です。
子供の頃は、ただ興味本位で風景を眺め、綿雲を見ては「綿あめみたいだ」などと想像して楽しんでいました。
しかし、年を重ね、知識が増えるにつれて、私たちはいつしか目の前の景色を「いつも見ている、当たり前のもの」と片付け、視界に入れても記憶にさえ残さなくなってしまいます。
誰もが見上げる青い空も、その時の心で見つめてみると、微細な色合いや感じ方は人それぞれ違うと思います。
突き抜けるような青空に自由を感じ、ゆっくりと漂う雲に穏やかさを想像する・・そうして、そう感じた自分の気持ちを振り返ると、「昨日とは少し違う自分」に気づいたりするのです。
知識とは、見たものをより深く味わい、人に伝えるための「感情表現」を豊かにしてくれます。
しかし、その知識だけに頼り、「すべてを理解したつもり」になってしまうと、途端にこの世界は味気ないものになってしまいます。
孤独感に苛まれ、「他人に自分の気持ちをどう伝えればいいのだろう」「どうして私はこんなに傷つきやすいのだろう」と悩み、答えを求めて多くの心理学や哲学書を読んできた時期が私にもありました。
分かったつもりになってはみたものの、得た知識は机上の空論でしかなく、自分の本当の気持ちは誰にも理解されないと苦しみ、両親とはすれ違ったまま別れることになってしまいました。
下を向いて歩いていては、きっと何も見えないのです。
相手のことを「分かったつもり」でいても、言葉を交わし、ちゃんと向き合わなければ、「違いを分かり合う」ことは永遠にできないのだと知りました。
だからこそ、私は色で絵を描けるようになってから、外に出ると必ず空を見上げるようにしています。
顔を上げて景色を見るだけで、呼吸が深くなり、些細な心の変化や街の移ろいを感じて楽しむことができるからです。
「文字面だけの理解は、本当の理解ではない」
そのことを胸に刻みながら、子供の頃のような素直な感性で表現するために知識を得て、これまで背を向け続けてきた自分の心と、今度こそちゃんと向き合っていきたいと思っています。
〈日々がつまらない、何だか息苦しい……〉
そんなときは、ほんの1センチだけ、顔を上げてみませんか?
視界が変われば視野も広がり、心にすうっと余白が生まれてきます。
もし今、少しでも心がリラックスしていると感じるなら、あなたの心にはどんな風景が浮かぶでしょうか?
それは、心が大切に記憶している楽しい感情かもしれないし、あなたが本当に求めている居場所かもしれません。
厳しい暑さが続きますが、あなたなりの「癒やされる色」を見つけ、心の中の涼やかな避暑地を思い出してみてくださいね。
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