あなたは今、何を目指して毎日を過ごしていますか。
お金を増やしたい。
転職で成功したい。
人間関係を良くしたい。
健康になりたい。
きっと人それぞれ、目標は違うと思います。
でも、その目的を一つずつ掘り下げていくと、最後は同じ場所にたどり着きます。
「幸せになりたい。」
私たちは、そのために毎日選択をしています。
仕事に行くか。
転職するか。
挑戦するか。
やめるか。
人生は選択の連続です。
では、幸せな人生とは、「正しい選択」をした人生なのでしょうか。
私はそうは思いません。
なぜなら、同じ出来事でも幸せだと感じる人もいれば、不幸だと感じる人もいるからです。
年収が上がって幸せな人もいれば、そうでない人もいます。
結婚して幸せな人もいれば、独身で幸せな人もいます。
つまり、幸せには絶対的な基準はありません。
幸せとは、とても主観的なものです。
だから、本当に大切なのは、
「正しい選択をすること」ではなく、
「選んだ選択を幸せだと感じられる力」を育てることです。
私はこれを、「幸せを感じる力」と呼んでいます。
では、その力はどうすれば身につくのでしょうか。
まず大切なのは、価値観の入口を増やすことです。
私たちの幸せの基準は、生まれつき持っていたものではありません。
親、学校、会社、テレビ、SNS。
そうしたものから価値観を学び、自分の経験を重ねながら、「これが幸せなんだ」という基準をつくってきました。
だから、今の価値観は数ある考え方の一つに過ぎません。
違う国の人は何を幸せだと思っているのか。
昔の人はどんな人生を豊かだと考えていたのか。
自分とは違う職業や年代の人は、どんな価値観で生きているのか。
そんな考え方に触れることで、「幸せには一つの正解しかない」という思い込みは少しずつほどけていきます。
でも、知識だけでは足りません。
本を読んで「いい考え方だな」と思っても、数日後には忘れてしまうことがほとんどです。
それは意志が弱いからではありません。
私たちは何十年もの間、同じ価値観の中で生きてきました。
一度話を聞いただけで変わるほど、人は単純ではありません。
だから必要なのは、行動です。
「いいな」と思ったら、その日のうちに一つだけ試してみる。
感謝が大切だと思ったら、一人に「ありがとう」を伝えてみる。
物事の見方を変えたいと思ったら、今日起きた出来事を一つだけ違う視点で見てみる。
本当に小さな一歩で十分です。
行動すると、必ず結果が返ってきます。
うまくいくこともあります。
思ったようにいかないこともあります。
その経験が、知識を自分自身のものへと変えていきます。
知識は借り物ですが、経験は一生の財産です。
だから私は、
「聞くだけでは人は変わらない。やった瞬間から変わり始める。」
そう思っています。
そして、幸せを感じる力が育ってくると、人生そのものが変わってきます。
どんな選択をしても、「この選択でよかった」と思えるようになる。
誰かと比べて一番になる必要はありません。
自分が幸せだと感じられる瞬間が増えていけば、それで十分です。
お金が欲しい。
恋人が欲しい。
仕事で成功したい。
それらはすべて素晴らしい目標です。
でも、それは最終目的ではありません。
その先にあるのは、「幸せを感じたい」という願いです。
だから、人生で一番鍛えるべきなのは、お金を稼ぐ力でも、人より勝つ力でもありません。
どんな状況でも幸せを見つけられる力。
この力が育てば、人生の選択に正解・不正解はなくなります。
選んだ人生を、自分で正解にしていけるようになるからです。
私は、本を読み、管理職として多くの人と関わりながら、このことを強く感じるようになりました。
日本では、「こうあるべき」「こうすれば成功」という価値観に触れる機会がとても多くあります。
私自身も、そのど真ん中で20年以上働いてきました。
だからこそ思います。
幸せは、誰かが決めるものではありません。
幸せを感じられる自分を育てていくこと。
その積み重ねが、どんな選択をしても「この人生でよかった」と思える人生につながっていく。
私は、そう信じています。