なぜあの会社は金利が低いのか?秘密の「金利」の正体!

なぜあの会社は金利が低いのか?秘密の「金利」の正体!

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ビジネス・マーケティング
こんにちは、元銀行員の経理部長です。

前回の記事では、銀行の金利が上がる理由には「世の中のせい」と「会社のせい」の2つがあるとお話ししました。

今回は、その「会社のせい」を左右する、銀行界秘密の「自己査定」と「格付け」の正体についてお話しします。
※各金融機関ごとに基準が異なり、非公開であることが一般的ですので、その点に留意したうえでお読みください。

1.銀行は社長の会社を「決算書」で採点している

銀行には、取引先を債務者区分「正常先」から「破綻先」までランク分けし、それに応じた格付け(1~10など)を付与されるシステムがあります。

例えば社長の会社は”正常先の3”などに例えられます。

このランクが良いほど、銀行内の金利は安くなり、担保や保証人がなくてもお金が借りやすくなります。
逆にランクが一つ下がるだけで、金利が1%以上跳ね上がることも珍しくありません 。

では、銀行はこのランクを決めるとき、決算書のどこを一番見ているのでしょうか?
いろいろな要素がありますが、最も重視されるのは、以下の2つの項目です。

・債務償還年数(あと何年で返せるか)

一つ目の重要な科目は、「あと何年で借金を返し終わるか?」という数字です。専門用語では「債務償還年数」と言いますが、覚えなくて大丈夫です。
銀行はこう考えます。 「この会社、1年間に稼ぐお金(利益 + 減価償却費)で、今の借金を全部返すのに何年かかるかな?」

ここで社長が絶対に覚えておくべきなのが、「10年の壁」です。

10年以内:正常な優等生(正常先)
10年を超える:ちょっと危ない要注意人物(要注意先)

もし、節税を頑張りすぎて決算書の利益をゼロ近くにしたり赤字にしたりしていると、この年数が「30年」「50年」「返済できない」となり、銀行からは「借金が返せない会社」というレッテルを貼られてしまいます 。

・自己資本比率(会社の自分のお金の割合)

二つ目の科目は、「自分のお金がどれくらいあるか?」です。
会社にある全ての財産のうち、人から借りたお金ではなく、純粋に自分の持ち物と言えるお金が何%あるかを見ます。

いわば、会社の「体力」のようなものです。目安は業種によって異なりますが、

30%以上:かなり体力のある優良企業
15%以上:まずはここを目指したい合格ライン
マイナス(債務超過):銀行が最も恐れる「瀕死」の状態

ただ「うちは自己資本比率が少ないから、もうダメだ」と諦めるのはまだ早いです。
中小企業の場合、社長が会社に貸しているお金(役員借入金)は、銀行の審査では「実質的には会社のお金」としてプラスに評価してくれるケースが非常に多いんです 。

2.そして金利が決まる

社長の会社の債務者区分・格付けが決まるとベースとなる金利が決まります。そこに保全率(会社が返済不能になったとき何パーセント担保されているか)によって金利が上乗せされます。

例えばベースとなる金利が1%で保全率が100%なら1%のまま、保全率が50%なら1.5%など

金融機関によって違いはありますが、このような経緯で金利は決まります。

3.社長ができる「金利交渉」の第一歩

まずは、決算が終わったときに担当者へこう聞いてみてください。

「うちの債務償還年数は、あと何年で評価されている?」
「債務者区分は?」

自分の会社が銀行にどう評価されているか確認してみましょう。
格付けは、一度決まると簡単には変わりません。
しかし、その格付けを知っていることは経営者として非常に重要です。

次回の更新も楽しみにしていてくださいね。
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