「この色の組み合わせ、なんだかきれい」
私たちは配色を見たとき、自然と「調和している」「まとまっている」と感じることがあります。
では、なぜ特定の色の組み合わせを美しいと感じるのでしょうか?
色彩調和については昔からさまざまな研究が行われてきました。
その考え方を整理したもののひとつが、アメリカの色彩学者**ディーン・B・ジャッド(Deane B. Judd)**による色彩調和の考え方です。
ジャッドは、それまでに提唱されてきたさまざまな色彩調和論を整理し、4つの原理にまとめました。色彩検定1級でも扱われる内容です。
① 秩序の原理
一定のルールや秩序を持った配色は調和しやすいという考え方です。
例えば、色相環に沿って規則的に色を選ぶなど、バラバラに色を組み合わせるのではなく、そこに分かりやすい規則性があるとまとまりを感じやすくなります。
② なじみの原理
私たちが普段から見慣れている色の組み合わせは、自然に感じやすいという考え方です。
特に自然界で見られる色の組み合わせは代表的な例。
空や海、木々や土など、日常的に目にしている配色には「なんとなく落ち着く」と感じるものがあります。
色彩検定の出題例でも、ナチュラルハーモニーがジャッドの**「なじみの原理」**として扱われています。
③ 類似性の原理
共通する要素を持った色同士は調和しやすいという考え方です。
例えば、
「似た色相でまとめる」
「同じような明るさでまとめる」
など。
Webデザインでも、同じ系統の色を使ってサイト全体に統一感を出すことがありますよね。
これも「似ているものはまとまって見えやすい」と考えると分かりやすいです。
④ 明瞭性の原理
少し意外なのがこちら。
色同士が中途半端に似ていて違いが分かりにくい配色より、違いがはっきりした配色の方が調和しやすいという考え方です。
「似ていれば何でも調和する」というわけではないんですね。
配色の意図がはっきり伝わることも、調和を考えるうえで大切なポイントです。
まとめ
ジャッドの色彩調和論では、
秩序・なじみ・類似性・明瞭性
という4つの原理から、色彩の調和を考えます。
「なんとなく、この配色好きだな」と感じていたものにも、こうした理由が隠れているのかもしれません。
色彩調和論を知ると、感覚だけで色を選ぶのではなく、「なぜこの配色がまとまって見えるのか?」を考えられるようになるのが面白いところですね😊