聖者が街にやってくる

記事
エンタメ・趣味
小学の頃は、
部活という呼び名ではなく
“クラブ”だった。

中学年の時は
将棋クラブ。

当時
運動があまり得意ではなかったので、なんとなく入ったクラブだ。

ただ将棋をさすクラブなので、全く記憶に残っていない。

その次は
バスケットボール。
Basketball.

“Ba”にアクセントだ。

リピートアフタミー!
バァスケボー  はいっ!
(なんだそれ)

当時は野球クラブが花形で
バスケは地味で
人気のないクラブだった。

学年で1番背が高かった私は
ここなら
活躍できそうだ…
と思ったから入ったのだ。

しかし
現実は違っていた。

身長のせいか
コート内の状況が
よく見えていて
いいポジションに動くのだが

パスが来ない。

たまにパスがくれば、
力んでしまい、シュートが外れる。

ますますパスが来なくなる。
ますます緊張して外れる。

絵に描いた悪循環だ。

この頃の私は
引っ込み思案の性格で
せっかくいいポジションにいても、ほとんどアピールすることもできずにいた。

気づけば、
試合を応援している時間の方が長くなっていった。
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
中学生になると
もうバスケをやろうとは
思わなかった。

しかし
クラス対抗の
球技のイベントで
経験者ということで
バスケチームに。

(やだなぁ)

クラスのミーティングで
なにか
独自の応援方法を
考えることになった。

私が提案したのは
“GET THE GLORY”
LAUGHIN' NOSEという、パンクロックのバンドの曲を使った応援だ。

✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
Get!
Get!
GET THE GLORY!
Get!
Get!
GET THE GLORY!
栄光を掴め!
オイオイオイ!
栄光を掴め!
オイオイオイ!
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
…を繰り返すものだ。

提案したが
皆さま
ポカーン

(ヤバ…)

そんな時
1人の女子がデカい声で
「カッコいい!コレいいよ!」
と言ってくれた。

なぜか
幼稚園から(のちに)高校まで同じになる子だ。

彼女は音楽が好きな子で、唯一
その曲を知っていたのだ。

私は
試合ではなにも
残せなかったが

GET THE GLORY
という応援だけは残せた。
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
東京で独り暮らしをしていた頃

風邪をこじらせてしまった事があった。

彼女は、わざわざ見舞いに来てくれて、とても助かった。

高校の時は、化粧っ気もなく
男っぽいイメージだったのだが

よろよろと
アパートの
ドアを開けると
真っ赤なリップをした彼女が立っていた。

夕暮れに長い髪が映える。

「よっ、いやさか」

“聖者が街にやってくる”
が脳内に流れてきた。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら