設計への「イチャモン」を即座に黙らせる、2つの設計意図の持ち方

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設計を進めている最中、あるいは納品間際に、客先や営業からこんな「イチャモン」をつけられたことはありませんか?
• 「思っていたのと違うから、ここ直してよ」
• 「こっちの部品の方が安いから変えられない?」
• 「やっぱりこれ、使いにくい気がするんだよね」
仕様書通りに作っているはずなのに、なぜかこちらが劣勢に立たされ、泣く泣く無償対応(サービス残業)で修正する……。そんな消耗戦を終わらせるために、私が徹底しているのが**「設計意図を必ず2個もつ」**という戦略です。
1. なぜ「設計意図」が1個では足りないのか?
例えば、「メンテナンス性を考慮して、このスペースを開けました」という意図が1つだけだとします。
すると相手から「そんなに頻繁にメンテしないから、ここを削って装置を小さくしろ」と言われた瞬間に、反論の余地がなくなってしまいます。 
ここで、**「2個の設計意図」**があれば話は別です。
2. 「防御」と「攻撃」の二段構えを持つ
私が常に準備しているのは、以下の2種類のロジックです。
• 第1の意図(機能・利便性): 「作業者が使いやすい」「メンテがしやすい」
武器に例えるなら、盾です。防御しましょう。
• 第2の意図(安全性・剛性・コスト): 「振動を抑えるためにこの剛性が必要」「この構造でないと〇〇の安全基準を満たせない」
もし「メンテ性はいいから削れ」と言われても、**「いいえ、ここは振動抑制(第2の意図)のためにこの肉厚とスペースを計算して確保しています。変更すると精度がでませんので弊社としては今後保証できなくなりますがよろしいですか?」**と返せます。
武器に例えるなら、剣です。攻撃しましょう。
ここまで論理的に言い切られれば、相手はそれ以上のイチャモンをつけられなくなります。
3. 「変更できません」が「有料」への入り口になる
「なんとなくこうしました」という設計には、相手はいくらでも注文をつけられます。
しかし、**「これこれこういう理由で、この形以外にあり得ません」と断言できれば、変更は「設計のミス」ではなく、「客先都合の仕様変更(追加オーダー)」**になります。
• 「理由があってこうなっているので、変更できません」
• 「どうしても変更したいなら、計算のやり直しと部品の再手配が必要です。つまり、有料になります」
こう毅然と言えるかどうか。その差は、設計に着手する前に「2個の意図」を準備できているかどうかにかかっています。
まとめ:設計者は「論理の要塞」を築け
オーダーメイドの装置設計は、言わば「正解のない戦い」です。
だからこそ、問い詰められた時に即座に出せる「設計理由」を二重に用意しておくこと。
これが、自分と、自分のチーム、そして会社の利益を守るための「交通整理人」としての護身術です。
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