Andrew Wyeth展と絵画鑑賞(私の好きなこと#1)

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コラム

私の好きなこと#1「絵を見ること」

先日、上野の東京都美術館で開催されているアンドリュー・ワイエス展に行ってきました。元々絵を見ることが好きなのですが、子供が産まれてからはなかなか展覧会に行くことができず、思い返すと2年前に行ったデ・キリコ展以来となってしまいました。

久しぶりに展覧会に行って、改めて絵を見ることやその時間が好きだなぁと思ったので、もっと私を知ってもらうために、私の好きなことを書いてみようと思います。絵を見ることはインプット、デザインはアウトプットと今の私の仕事に通じることもあるので、まずは、#1「絵を見ること」として書いてみます。

アンドリュー・ワイエス展を鑑賞する

アンドリュー・ワイエスは、20世紀のアメリカの画家で、アメリカ国内で非常に評価が高く、日本でも人気があって過去に何度も展覧会が開催されているようです。
同時代のアメリカの画家と言えば、ホッパーが大好きなのですが、実はワイエスのことは最近まで知りませんでした。たまたま知る機会があり、その静かでどこか影のある画風に惹かれ、行ってみたい!と思ったのでした。

展示されている絵は全てワイエスによるもので、その数は100点ほどもあり、大変見ごたえのある展覧会でした。特に、いくつもの習作と完成作品が同時に展示されていて、絵になっていく過程が見られる点は大変興味深いものでした。習作の段階で描かれていたものが、完成された絵にはなかったり...そこに何かしらの画家の意図や思いを感じられて、ただ完成作品を見るのとは違う良さがありました。

絵を見るのが好きな理由の一つは、心がざわざわしたりぎゅっと締め付けられたりして、絵で心を動かされることがあるからです。そんな心の動きが蓄積されて、自分を形作ってくれるのかなと思っています。
そういう絵はずっと見ていたいと思うのに、一方で同じ画家の絵でも、何も感じない絵もあって、その違いも面白いなと思う理由の一つかもしれません。

私が心を動かされる絵に、それほど共通点があるとは思わないのですが、何となく静かで、音のない(音を感じない)絵、時が止まったような絵が好きだなと思います。
今回も、何枚かそんな絵に出会うことができました。写真撮影可能なエリアが限定されていたので、写真はその一部です。
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因みに好きな画家はランダムに、ホッパー、アンリ・ルソー、ルドン、シャガール、ブリューゲル、ターナー などなど…

絵をみるようになったきっかけ

私は子供の頃から絵が好きだったわけではなく、絵を見るようになったのは社会人になった頃でしょうか。幼いころから学生時代は、絵よりも音楽(演奏する方)に親しんでいました。
それまでは、母に連れていかれたり、旅行先で観光として美術館に入ったり。自分からこの絵が見たい!と思って見たことはありませんでした。

今回改めて思い出してみたのですが、初めて自分で行きたい展覧会を探して見に行ったのが、「ジョットとその遺産展」でした。社会人になってすぐの頃です。
当時は、絵のことを何も知らなかったので、とりあえず西洋絵画で近くで観ることができる展覧会、と思って選んだ気がします。しかしそれはあまりに宗教絵画すぎて、無知な私には難しかった記憶がありますが、鮮やかな青とゴールドは、今もはっきりと思い出すほど印象に残っています。

それから、主に西洋絵画に興味をもち、様々な企画展に足を運んだ20代でした。母と行ったフェルメール展やシャガール展、建物自体が美しい原美術館や庭園美術館、横須賀美術館など、色々な展覧会や美術館に行ったのを思い出します。
こういったインプットが沢山あったことが、デザイナーになろうと思った気持ちを少し後押ししてくれたのかもしれません。

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日常にアートのあるNY

その後、ニューヨークに住むことになりましたが、そこは日常にアートや美術館のある街でした。
学割があったり、ドネーション(寄付)のみで入館できる日があったり、市民が気軽に美術館に行ける環境があり、私も学校の合間や仕事帰りにふらっと行ったものです。今思えば、とても贅沢で貴重な時間ですね。過去の自分が羨ましい...。

MoMA(ニューヨーク近代美術館)やメトロポリタン美術館はそれこそ何度も何度も足を運びましたし、有名なグッゲンハイム美術館やホイットニー美術館はもちろん、フリックコレクションやモルガンライブラリーなども建物の美しさと共にとても印象に残っています。
また、郊外にもクロイスターズやDia Beacon、Storm King Art Centerなど、面白い美術館が沢山ありました。

そういえば、主人と出会って初めて2人で遊んだ日に行ったのも、Cooper Hewittというデザインミュージアムでした。それ以来、一緒に美術館に行ったことはほとんどないので(旅行先以外では)、無理して付き合ってくれたんだなと思いますね…(笑)

アートとデザイン

冒頭にもちらっと書きましたが、20代で絵に興味をもったことは、少なからずデザイナーになろうという不安な気持ちを後押ししてくれました。美術やアート界隈に全く興味や知識がない状態であったなら、やっぱり難しいと思ったかもしれません。

もちろん、アートとデザインは全く違うものです。よく言われることですが、デザインは問題解決をする手段ですよね。
私もデザインスクールの授業で初めてそのことを聞いて、その時はあまり腑に落ちる感じはなかったのですが、実際に仕事としてクライアントを相手にすると、まさにクライアントが今抱えている課題や問題を、デザインで解決することができるんだなと実感しました。
それはインテリアデザインでもwebデザインでも同じだと思います。
例えばオフィスデザインでは、社員間のコミュニケーションの取りづらさを個室やデスクの配置で解決したり。HPのデザインでは、年配の方からの問い合わせの少なさを、フォントを変えたりすっきりしたレイアウトにすることでターゲットに合わせて見やすくしたり。

見た目がきれい、かっこいいだけがデザインではないと実感していますが、絵に限らず、きれいなもの、かっこいいもの、好きなものを、沢山見たり経験して、引き出しを増やしたいなと思うのです。


今回こうして過去を思い出しているうちに、やっぱりもっと絵を見に行きたいと思いました。幸い、今年は興味深い展覧会も多く、年内にもう1つ見に行くことを目標にしたいと思います!

今回もお読みいただき、ありがとうございました。また、「私の好きなこと」シーリーズは書く予定なので、機会があればまたお読みいただければ嬉しいです!

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