私は家庭に恵まれない人間だと思っていた

私は家庭に恵まれない人間だと思っていた

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コラム
私は家庭に恵まれない人間だと思っていた

情緒不安定だった昔の私は、カラオケで感極まって、わーんとよく泣いていた。

再婚してからは、うるっとくることはあっても、あの頃のように泣くことはなくなった。

再婚した旦那と、かわいい娘のおかげなのかな。

昔、細木数子さんの占いを真に受けて、自分は家庭に恵まれない人間だと思っていた。
半グレとかヤンキーとばかり付き合っていた私は、泣くか怒るかばかりの恋愛だった。

だから、きっとそうなんだろうと思っていた。

大好きな人とは、幸せになれない。

そう思った私は、会社の上司と結婚した。
けれど、その人は借金をする人で、結婚したらDVが始まった。
「結局、こんなもんか……」
そう幻滅して、離婚した。

シングルマザーとなり、必死で働いた。

実家に身を寄せていたのだが、私の母が子育てへの介入が激しかった為、娘と家を出て、2人の生活をスタートさせた。

そんなときに、今の旦那と出会った。
付き合ってから知ったことだけれど、幼稚園が一緒で、同じバスに乗っていた。
彼は
「自分は怒らない」
と言っていた。

私は、怒らない人を旦那にした。

決め手は、やはり娘のためだった。

再婚して、もう10年近くになる。

もちろん、怒らないことはない。
けれど、怒っても怒鳴らない。

赤の他人同士が一緒になるのだから、嫌なところもある。

それでも、なにより娘が安定している。
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今回の選択は、良かったのかなと思う。

何かあれば、娘は私たちに相談してきてくれる。

「そんなことも?」
「自分で考えなさい」
と思うこともあるけれど、言えば素直に受け入れる。

娘の反抗期、私の力ではもうかなわなかった。
距離が近すぎて、反抗されることもあった。

そんなとき、冷静な旦那が対応してくれた。

娘が
「ぎゃー」
と泣き怒りしていても、彼は冷静だった。

娘がわめいても、同じ土俵に乗らない。

最終的には、娘も言うことを聞くしかなかった。

私一人では、できなかった。

そんなふうに10年近く過ごしてきたからだろうか。

昔の私は、カラオケでお酒を飲んでは、感極まって、わーんと泣いていた。

今は、うるっとくることはあっても、あの頃のように泣くことはなくなった。

私はずっと、自分は家庭に恵まれない人間だと思っていた。

今の旦那と娘と暮らして、もうすぐ10年。

私の人生は、思っていたものとは違う形になった。

そして私は今、カラオケで泣かなくなった。
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