#4 言葉の幼さが気になったら。相談する3つのタイミング

#4 言葉の幼さが気になったら。相談する3つのタイミング

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「お外」を「おとと」と言ったり、「さかな」が「ちゃかな」になったり。 幼い頃のたどたどしい話し方は可愛らしい反面、成長とともに「いつまで様子を見ていいのだろう?」と不安になることもあるかと思います。

皆さんこんにちは、奈良で小児科医をしている、たけつなです。今回は構音障害に注目してお話をしていきたいと思います。

言葉の音の誤り(構音障害)について、専門的な訓練を検討する際に知っておいていただきたい「タイミング」と「理由」をお伝えします。

■ 訓練の開始は「年長さん」からでも遅くない理由 
意外に思われるかもしれませんが、実はことばの訓練(構音訓練)を本格的に始めるのは、**「園の年長さん(5歳〜6歳)」**になってからが一般的です。

それには明確な理由があります。正しい音を出すためには、「舌を上の歯の裏につけて」「口を横に引いて」といった、細かな口の動きや舌の使い方を理解し、自分の意思でコントロールする必要があるからです。

3歳や4歳のお子さんにこれを説明しても、まだ体の発達や理解力が追いつかず、無理に練習させることが逆効果(言葉への苦手意識)になってしまうことがあります。年長さんくらいになると、指示を理解して集中して取り組めるようになるため、短期間でぐんと上達することが多いのです。

■ 就学後に増える「人前で話す」機会 
なぜ年長さんのうちに相談し、準備を始めるのが良いのか。それは、小学校入学後の生活に大きく関係しています。

小学校に上がると、国語の授業での「音読」が毎日の宿題になります。また、みんなの前で発表する機会も格段に増えます。このとき、自分の発音が気になって発表をためらってしまったり、音読に苦手意識を持ってしまったりするのは、お子さんにとっても辛いことです。

入学前に「正しく言える」という自信、あるいは「練習すれば言えるようになる」という見通しを持っておくことは、スムーズな学校生活への大きな力になります。

■ 二次的な影響(吃音など)を防ぐために 
もう一つ、非常に大切なポイントがあります。それは、周囲の環境です。 子どもたちは成長とともに、お友達の言葉の違いに敏感になります。悪気はなくとも「なんて言ったの?」「変な喋り方」と指摘されてしまうこともあるかもしれません。

こうした指摘がきっかけで、お子さんが話すことに恐怖を感じ、言葉が詰まってしまう「吃音(きつおん)」のような二次的な症状が出てしまうケースもあります。

「お友達に何か言われる前に」「本人が自信を失う前に」適切なケアを始めておくことが、お子さんの心の健康を守ることにつながります。

■ まずは「今の状態」を相談してみませんか? 
「年長まで待たなきゃいけない」ということではありません。 「今、この子の発音はどういう状態なのか?」「家で気をつけることはあるか?」を確認するために、早めに専門家や小児科へ相談しておくことは、親御さんの安心材料になります。

言葉の癖は、正しいアプローチで必ず変わっていきます。 「うちの子はどうかな?」と少しでも気になったら、まずはその不安を言葉にしてみてください。たけつな先生が大切にされているように、医学的な視点を持ちながら、お子さんに今一番必要な関わり方を一緒に考えていきましょう。

※相談時にもしお子さまが電話口でお話ができる環境なら、より詳しいお話ができるかと思います。

たけつな小児科クリニック
竹綱庸仁
(2026.1.19)

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