いつも部屋のどこかが散らかっています。子どものおもちゃや日用品があふれているのは事実ですが、正直それは半分言い訳で、根本的に私は片付けが苦手なタイプです。
「よし、今日こそは片付けよう」と意気込んでリビングを整えても、なぜか別の部屋の荷物が移動するだけで、一向にゴールが見えない。これまでも「片付けのコツ」や「収納術」なんていくつも調べて実践してきたし、物を減らしたり、動線を考えたりと試行錯誤はしてきたつもりでした。それなのに、なぜか劇的に部屋が綺麗になることはありませんでした。
ところが先日、ふと目にしたある言葉を実行に移してみました。それは「物を置かない面を作る」という、極めてシンプルな一言でした。
これまでも似たような言葉はどこかで目にしていたはずです。知っていた人にとっては「当たり前」の基礎中の基礎だったかもしれません。だけど、これまでの私にはなぜかその重要性がスッと入ってきませんでした。
実際にその「面」を意識して部屋を見渡し、実行してみたところ……驚きました。今まで散々苦労していた頃よりもずっと少ない労力で、リビングが嘘のようにスッキリしたのです。
ここでハッとしました。世の中には、片付けに限らず、仕事でも、子育てでも、あらゆる分野に「要点」が存在しています。だけど、自分がまだよく知らない領域だったり、現在地が追いついていない段階だと、その要点を自分で正しく判断して見つけ出すのはものすごく難しい。
特に今は、昔と違って情報が溢れかえっています。検索すれば、派手なテクニックや時短のノウハウがいくらでも出てきます。その中から「今の自分に必要なレイヤーの情報」を正確に選ぶこと自体が、実はものすごく難易度の高いことなのだと気づきました。
たくさん失敗して、自分で試行錯誤して、少しずつ泥臭く土台を作ってきたからこそ、今回の「物を置かない面を作る」というシンプルな要点が、今の自分の現在地にドンピシャでハマったのだと思います。
「自分に合った情報を選択する」というのは、簡単なようで本当に奥が深い。知っている人にとっては当たり前のことでも、当事者にとっては雷に打たれたような大きな収穫になる。世の中のノウハウをそのまま鵜呑みにするのではなく、自分の現在地と照らし合わせながら、必要な要点を手繰り寄せていく。そんなふうに、物事の本質を少しずつ掴んでいける感覚を、これからも大切にしていきたいと思います。
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