仕事の本で学んだことを、一番できていなかったのは子どもたちに対してだった

仕事の本で学んだことを、一番できていなかったのは子どもたちに対してだった

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コラム
仕事のスキルアップのために、人の話の聞き方や言語化をテーマにした本を何冊か読んでいます。

ページをめくっていると、ハッとさせられることが本当に多いです。「相手に敬意を持つこと」「相手をコントロールしようとしないこと」「まずはそのまま受け止めること」。どれもビジネスや対人関係において大切だと頭では分かるし、新しくやってみようと思えることばかりです。

けれど、そうしてインプットすればするほど、どこか胸がザワザワする感覚がありました。……これ、本当に職場でできているだろうか。いや、それ以前に。この本に書かれている大切なことのほとんどを、一番近くにいる子どもたちに対して全然できていないのではないか。

そう気づいたとき、急に冷や汗が出るような居心地の悪さを覚えました。外の人間に対しては「相手の話をしっかり聞こう」と頭を働かせているのに、家で子どもたちに何かを言われたとき、私は反射的に「ちょっと待って」「早くして」と自分の都合でコントロールしようとしていなかったか。本に書いてあるような丁寧な関わりを、仕事では意識できても、一番心を許している家族や子どもたちに対しては後回しにしていた自分に気づいたのです。

それから、毎日のように子どもたちへの自分の対応を心の中で反省するようになりました。「今の言い方は、コントロールしようとしていたな」「ちゃんと最後まで目を見て聞けていなかったな」と、夜に一人で小さく振り返る日が増えました。

急に完璧な親になれるわけではありませんが、「家の中でも少し意識してみよう」と思い直しました。子どもたちの話を遮らずに一度受け止めてみたり、返事の仕方を少し変えてみたりと、日々の対応をその都度調整しています。

そうやって家庭の中で一つひとつ試した経験や、子どもたちの反応を肌で感じたことは、不思議とそのまま自分の血肉になっていきます。頭で理解しただけのビジネスのノウハウよりも、子どもたちと向き合う中で「あ、今のはうまくいったな」「こうすると伝わるんだな」と体感したことのほうが、よっぽど自分のコミュニケーションの土台を作ってくれている気がします。

家庭での試行錯誤が、結果的に仕事にもいい影響をくれる。逆もまた然りで、仕事のインプットが、一番大切な家族との関係を見直すきっかけになる。仕事と育児は別々のものじゃなくて、結局は地続きなんだなと思います。

今日もまた、子どもたちとの小さなやり取りの中で、自分のあり方を少しだけ修正していく。たぶん、同じように仕事と家庭の間で試行錯誤している人が、他にもどこかにいるんじゃないかと思います。

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