「苦手」は、避けていた理由に過ぎなかった

「苦手」は、避けていた理由に過ぎなかった

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これまで、SNSには全く手を伸ばさずにきた。

理由ははっきりしている。まず、写真の撮り方が分からない。おしゃれな映え写真や、誰かの日常を切り取った綺麗な写真を見せられても、どこかピンとこない。そもそも、その写真を見て「いいな」と心が動いたことがほとんどなかった。

世間の流行に対しても、良くも悪くも関心がなかった。自分が夢中になっている好きなこと、やりたいこと。そちらにばかり目が向きすぎていて、外の世界で何が流行っていようと、自分には関係ないと思っていた。自分の内側にある世界だけで十分だったからだ。

それが、最近になって少しずつ変わってきた。

自分の感覚や内側だけに閉じこもるのではなく、周りの人間がやっていることにもちゃんと目を向けるべきじゃないか。そう思えるようになった。自分が関心を持てなかろうが、世の中でこれだけ多くの人が動いているものには、何かしらの理由があるはずだ。そう考えて、重い腰を上げて実際にSNSに触り始めてみた。

実際に自分で投稿してみて、一番驚いたのは、自分が「投稿する側の具体的な方法」をほとんど何も知らなかったということだった。写真の撮り方、キャプションの書き方、ハッシュタグの選び方。見る側にいたときは意識したこともなかった細かい工夫の一つひとつに、自分がまったく無知だったことに気づかされた。

最初は「苦手だ」「自分には関係ない」と思っていたけれど、いざ中に入ってみると、構造や見せ方の工夫など、気づくことがたくさんある。

そして、やってみて一番大きかった気づきは、結局のところ「根底にあるものは何も変わらない」ということだった。

形やアプローチは違っても、本質は同じだ。自分の気持ちや伝えたいことを、どうやって言葉にし、どうやって視覚化していくか。それは、これまで自分がずっとノートや文章に向き合いながら考えてきたことの延長線上にある。

結局のところ、今までは「苦手だから」という理由をつけて、ただ避けていただけだったんだと思う。

自分の外側にある世界を少しだけ覗いてみて、ようやくそのことに気づけた。


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