先日、リハビリの現場で、ある患者さんからハッとする言葉をいただきました。
「いつも、接し方が変わらないですね」
この言葉を聞いたとき、私は心の底からとても嬉しかったのです。なぜならそれは、私が普段から仕事に向き合う中で、何よりも強く心がけていることだったからです。
人間だから、波はある。それでも「いつも通り」でいたい
人間だから、どうしても日によって波はあります。寝不足の日、体調が優れない日、プライベートで少しモヤモヤしている日。心に余裕がない瞬間だって、当然あります。
高ぶる感情や体調の波を、目の前の人への対応に出してしまうことは、誰にだってあるかもしれません。
でも、私はそんな「自分の体調や機嫌」を理由に、目の前の人への対応を変えたくはない。
「自分の内側にどんな波があっても、目の前の人にはいつも通りの自分で接する」
そうやって、自分の感情のハンドルを他人に渡さず、自分でコントロールして、常に一定の対応ができるように意識してきました。我慢して仮面を被るのではなく、自分の行動を自分で選ぶ。その積み重ねを、患者さんがしっかりと見ていてくれたのです。
見えない心がけは、ちゃんと伝わっている
そして同時に、一つの大切なことに気づかされました。
今回、その患者さんは言葉にして教えてくれたけれど、きっと、言葉に出さなくても同じように感じ取ってくれている人は、他にもたくさんいるんだな、と。
「自分の見えない心がけや努力は、ちゃんと相手に伝わっている」
そう思えて、ものすごく大きな励みをもらいました。
自分の機嫌のハンドルを、自分で握る
私たちは日々、いろんなストレスや自分のコンディションに振り回されそうになります。「自分の機嫌が悪いから、周りにぶつけてしまう」。そんな自動反応に流されそうになる日もあるかもしれません。
でも、自分の機嫌は、環境や体調に決められるものではありません。「どんな状態であっても、私はいつも通りの私で接する」と、自分で決めて動くこと。そのハンドルを握り続けることこそが、本当の意味で自分をコントロールできている状態なのだと思います。
あなたが日々、誰かのために保ち続けている「いつも通りの安定感」や「変わらない優しさ」は、周りの人が言葉にしないだけで、間違いなく伝わっています。そして、誰かの静かな救いになっています。
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